ロマン・グロージャン、衝撃クラッシュ後 3泊の入院経て退院「指が使える…泣きそうな程嬉しい」
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第15戦バーレーンGPで衝撃のクラッシュに見舞われ、奇跡的に生還を果たしたハースF1チームのロマン・グロージャンが、3泊4日の入院生活を経て12月2日(水)午前に退院した。
53Gと見積もられる衝撃によってグロージャン駆るVF-20は真っ二つに分断され、鉄製ガードレールに打ち込まれたサバイバルセルは大きな炎に巻かれたが、グロージャンは脱出する際に両手の甲に火傷を負ったのみで事なきを得た。
ヘリコプターによって現地リファーのバーレーン防衛病院に搬送されたグロージャンは、火傷の治療と経過観察のために3泊入院。水曜日現地10時30分に退院した。
永遠にも等しい恐怖と絶望の「28.7秒」を強いられた妻のマリオン・グロージャンは、ファンや関係者に向けて長く感動的なメッセージを発表。夫への想いと救助隊への感謝、ビアンキ家への敬意などを綴った。
グロージャンは退院当日の朝、包帯を巻いた手の写真をSNSに投稿し「今朝の右手がこれだ。もうガッツリ包帯を巻く必要はなく、指を動かしても良いと言われた時の嬉しさといったらなかったよ。泣きそうになってしまった。回復に向けての大きな第一歩だ」とのコメントを添えた。
My right hand this morning. The happiness I had when I was told that I didn't need the full dressing anymore and could use my finger was huge. Almost cried. A victory on my way to recovery pic.twitter.com/QuZojM1mZe
— Romain Grosjean (@RGrosjean) December 2, 2020
グロージャンは火傷の治療を受けるためにバーレーンに留まるが、残念ながらバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラックで開催される今週末の第16戦サクヒールGPには出走できない。ハースは代役として、チームの公式リザーブドライバーを務めるピエトロ・フィッティパルディにステアリングを握らせる。
2週間後の週末にはヤス・マリーナ・サーキットでの最終アブダビGPが控えるが、グロージャンが出走するかどうかは確認されていない。チームは金曜の1回目のフリー走行で、来シーズンからの複数年契約を結んだミック・シューマッハを走らせる事を発表している。
今季限りでハースのシートを失う事が決まっているグロージャンはシューマッハの加入について「F1へようこそ、ミック。君は素晴らしい経験を持つチームと共にレースをすることになる。彼らを手助けすれば、彼らは1000%、君にそれを還元してくれるはずだ」と歓迎のコメントを出した。