ロマン・グロージャンは良き先輩…「嫉妬」認めるも、後輩ガスリーの初勝利は「本当に嬉しい!」
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ハースF1チームのロマン・グロージャンは、同郷の後輩であるピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)の初優勝に嫉妬した事を認めつつも、一切の偽りなく心から祝福している。
ガスリーはモンツァで開催されたF1第8戦イタリアGPを10番グリッドからスタート。セーフティーカーと赤旗が降り混ざる波乱のレースでカルロス・サインツ(マクラーレン)の猛攻をしのぎ、キャリア初優勝を飾った。
この日のレースを12位で終えたグロージャンは、フィニッシュラインを駆け抜けると無線で「リザルトはどんなだったの?」と質問。「ガスリーがサインツを抑えて優勝だ」との報告を聞くや否や「おぉぉぅ…マジか!やばすぎるよピエール!フランス人が勝ったのは96年以来だ!」と、自らのリザルトを気にも留めずに後輩の快挙にエキサイトしていた。
フランス人ドライバーのF1勝利は、1996年のモナコGPでのオリビエ・パニス以来、実に24年ぶりの事であった。
Wholesome content alert, feat. @RGrosjean 🥺#ItalianGP 🇮🇹 #F1 pic.twitter.com/zkisTvRWnM
— Formula 1 (@F1) September 7, 2020
レース後に行われた母国フランスのテレビ局「CANAL+」とのインタビューにおいても、自身のレースについて質問が飛ぶと「そんな事はどうでも良いんだよ。正直に言って僕のレースについては何も語る事がない。今日はピエール、ピエール、ピエールだよ! 彼は勝利に相応しい。凄く嬉しい」と、自分そっちのけでガスリーの勝利への祝福を口にしていた。
劇的なレースから1週間後のF1トスカーナGPを前に行われたプレスカンファレンスの中でグロージャンは、ガスリーの勝利について「もちろん少しは嫉妬もある。だって僕は3・4回勝利を目前に涙を飲んでいるからね。でも長いこと、フランス人ドライバーの勝利がない時代が続いていたんだ。ピエールの事は本当に嬉しく思っている。彼はそれに見合うと思うし、とんでもない仕事をやってのけた」と語った。
「テレビ視聴者やファンが更に増える事を期待してるよ!」