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2019年F1第11戦ドイツGP金曜2回目のフリー走行が7月26日に開催され、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録。セバスチャン・ベッテルは第一・第二セクターで最速を刻んだものの、最終セクションで遅れを取り、0.124秒差の2番手に甘んじた。とは言え、チームとしては午前のFP1に続けてのトップ独占。初日を1-2体制で締め括った。
フェラーリの後ろにはメルセデスの2台が並んだ。ルイス・ハミルトンは低速の第三セクターで全体ベストを刻むも、1ラップトータルとしては2番手ベッテルに1000分の22秒届かず3番手。バルテリ・ボッタスはやや遅れ、チームメイトからコンマ5秒落ちの4番手タイムに終わった。
レッドブル・ホンダ勢はマックス・フェルスタッペンが5番手タイム。ボッタスに1000分の22秒という僅差で後塵を拝したが、新品タイヤでの計測でなかったため実力を反映したものとは言い難い。一方のピエール・ガスリーは終盤にクラッシュ。マシンは大破した。
15 minutes before the end of FP2 😮
A dramatic ending to day one in Germany for Pierre Gasly 💥#F1 #GermanGP 🇩🇪 pic.twitter.com/PK8dQDvptd
— Formula 1 (@F1) July 26, 2019
チェッカー残り15分、アウトラップを終えて周回をスタートさせたガスリーであったが、最終コーナーからの立ち上がりでリアを失い、グラベルを乗り越えてアウト側の壁に激突。マシン左側のサスペンションは前後共に折れ曲がり、大きな損傷を負った。セッションは赤旗中断。幸いにもガスリー本人に大きな怪我はなく、メディカルカーに拾われパドックへと戻っていった。
タイムシートは15番手。他の19台とは異なりミディアムタイヤを履いての計測タイムであるため、同列で比較する事はできないが、ようやく上昇機運を掴みつつあった中でのクラッシュであるだけに、流れが一変しない事を祈るばかりだ。ヘルムート・マルコは「単純なドライバーエラー」と評した一方で、「落ち込まない事を願う」と語った。
クリスチャン・ホーナーは「10G近い衝撃によって、クルマはだいぶダメージを負ったようだ。ギアボックスとエンジンはレース用ではなかったものの、この後夜通しでクルマの修復作業に取り組まねばならず、フラストレーションを感じる」と苛立ちを覗かせた。
FP1で苦戦していたトロロッソ・ホンダ勢はやや調子を取り戻し、ダニール・クビアトが12番手、アレックス・アルボンが14番手タイムをマークした。
午前のFP1に引き続き、午後の現地ホッケンハイムも猛烈な暑さに見舞われ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温36.5℃、路面49.7℃のドライコンディションでスタート。その後も暑さは増し、最終的に気温38℃、路面は50℃にまで達した。
中団グループ最上位はハースのロマン・グロージャン。開幕オーストラリア仕様のパッケージを手に、フェルスタッペンに100分の5秒と迫る6番手タイムを残したが、比較テストのために最新スペックを使うチームメイトのケビン・マグヌッセンは18番手に終わった。7番手は、アップグレードを謳歌するレーシングポイントのランス・ストロール。8番手には、アルファロメオのキミ・ライコネンが続いた。
ルノーのニコ・ヒュルケンベルグは、ソフトウェア上の問題のためにピットレーン出口でストップするアクシデントに見舞われたが、セルジオ・ペレスに100分の4秒差で競り勝ち9番手。ブレーキペダルに問題を抱えたマクラーレンのカルロス・サインツが11番手に続いた。
ドイツグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間27日(土)19時から、公式予選は同22時からホッケンハイムリンクで開催される。
2019年F1第11戦ドイツGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:13.449 | 33 | |
2 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:13.573 | +0.124 | 30 |
3 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:13.595 | +0.146 | 30 |
4 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:14.111 | +0.662 | 30 |
5 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:14.133 | +0.684 | 23 |
6 | 8 | グロージャン | ハース | 1:14.179 | +0.730 | 33 |
7 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:14.268 | +0.819 | 32 |
8 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:14.458 | +1.009 | 33 |
9 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:14.472 | +1.023 | 26 |
10 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:14.518 | +1.069 | 30 |
11 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:14.662 | +1.213 | 34 |
12 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:14.800 | +1.351 | 39 |
13 | 3 | リカルド | ルノー | 1:15.010 | +1.561 | 33 |
14 | 23 | アルボン | トロロッソ | 1:15.062 | +1.613 | 36 |
15 | 10 | ガスリー | レッドブル | 1:15.089 | +1.640 | 19 |
16 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:15.247 | +1.798 | 29 |
17 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:15.406 | +1.957 | 31 |
18 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:15.470 | +2.021 | 28 |
19 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:16.900 | +3.451 | 27 |
20 | 88 | クビサ | ウィリアムズ | 1:16.980 | +3.531 | 26 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 36.5℃ |
路面温度 | 49.7℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ドイツGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ホッケンハイムリンク |
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設立 | 1932年 |
全長 | 4574m |
コーナー数 | 17 |
周回方向 | 時計回り |