10Gの衝撃でマシンにダメージ「イライラする」と不満あらわのレッドブル代表

唇を噛みしめるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表、2019年F1ドイツGPフリー走行にてcopyright Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、F1ドイツGPのフリー走行2回目に発生したピエール・ガスリーのクラッシュについて「イライラするアクシデントだ」と語り、不満をあらわにした。

「まずはシャシーを元の状態に戻す必要がある」とホーナー代表。「10G程度の衝撃であったとは言え、少しダメージがあった。ありがたいことに、今日積んでいたのはレース用エンジンではないものの、セッション中にクルマを失ったわけだから、当然ストレスが溜まる」

ガスリーは前戦シルバーストンで、F1での自己最高成績に並ぶ4位フィニッシュを果たし、復調の兆しを見せていたが、ホッケンハイムでの初日最後のプラクティスでロングランに取り組んでいた際に、最終コーナーでリアを滑らせバリアに激突。メディカルカーが出動する事態となり、セッションは赤旗中断を強いられた。

「残念ながら、シルバーストンでの良い結果が陰に隠れてしまった。このような形で週末をスタートすることなど望んでいるはずもない。だが、今日は単なるフリープラクティスだ。今夜クルマを修理して明日に備えたい」

「イライラするアクシデントだが、もう起こってしまった事だ。今からそれを変えることは出来ない。気持ちを切り替えて前に進む必要がある」

ヘルムート・マルコは、今回のクラッシュによってスペアパーツが不足する可能性に言及しており、週末の残りのセッションでのマシンパフォーマンスの低下が懸念されるが、事故発生のタイミングがFP2終盤であったのは不幸中の幸いだ。事故による走行時間のロスは最小限に収まり、ライバルチームも同じようにガレージ内での待機を強いられた。

レッドブルの2台はFP2で計42周を走破。エンジンマップの問題によって僅かながらも二人共が走行時間を失ったため、全チームの中で最も少ない周回数に留まったが、ガスリーのクラッシュがチームのプログラムにどの程度影響するかと尋ねられたマックス・フェルスタッペンは「それほど痛手じゃないと思う」と答えた。

この件に関してガスリーはチームに謝罪している。

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