「ホンダには壮大なPU開発計画がある」とピエール・ガスリー、2018年シーズン中の挽回を確信
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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ホンダはF1に相応しいエンジン製造能力があることを証明するために「壮大な開発計画」を立てていると述べ、今シーズン中の挽回に自信を示している。
F1復帰4シーズン目の今年、バルセロナテストで精力的な走り込みと印象的なパフォーマンスを示し、大きな期待を背負って開幕オーストラリアGPに挑んだホンダであったが、ドライバー達の経験不足が誘発した度重なるミスとエンジントラブルによって、リタイヤと最下位15位という厳しい結果でメルボルンを後にした。
異常をきたしたMGU-H(熱エネルギー回生システム)は、今季レギュレーションで年間3基までの使用が義務付けられており、これを超える交換を実施した場合、グリッド降格ペナルティが科せられる。再利用が可能かどうかは現時点では明らかとなっていないが、次戦バーレーンGPでのエンジン交換は避けられない見通しとなっている。
初戦リタイヤのみならず、2戦目にして2基目のエンジン投入という大きなハンデを抱えたガスリーだが、ホンダのエンジン開発に対するスタンスと進捗には満足しているという。
「ホンダは、F1に相応しいエンジンが作れる事を皆に証明したいと強く願っており、そのために全力で取り組んでいる」とガスリー。「開発は全開モードだし、既に本当にポジティブな進化が見られている。可能な限り多くのアップグレードを持ち込みたいけど、年間で許可されているエンジンは3基までに制限されている。だからこそ、投入の適切な時期を見極めなければならない」
シーズン中に許されるエンジン交換回数は2回。第7戦カナダGP、第13戦ベルギーGP、第17戦日本GP辺りがエンジンアップデート投入の一つの目安と考えられていたが、初戦での予期せぬ故障のために、計画の修正は避けられそうにない。
開発の成果はいつお目見えするのか?ガスリーは、F1でのエンジン開発競争は過酷であるとして、ホンダには時間が必要だと語り理解を求めた。
「全て上手くいってるけど、ホンダには時間が必要だ。ここはF1だからね。メルセデスやフェラーリ、そしてルノーといった他のエンジンメーカーはみんな、精力的に改善に取り組んでいる」
「3ヶ月とか4ヶ月といった短期間で挽回するのは不可能だ。でも、これは中長期的なコラボレーションであり、彼らは壮大な計画を立ててるはずだ。現時点での彼らは正しいことをやってるし、本当に限界までハードに作業に取り組んでいる」
チームメイトのブレンドン・ハートレーは、ホンダにはシーズン前半に関する野心的な開発計画がある事を明かしており、何も心配する事はないと楽観的な姿勢を貫いている。