ルノー、”顧客チーム”に0.5秒差で敗北も「レースでの獲物はマクラーレン」F1フランスGP《予選》

スクーターに乗ってファンサービスを行うルノーのダニエル・リカルド、F1フランスGPにてcopyright RENAULT SPORT

母国フランスGP公式予選に挑んだルノーF1チームは、ダニエル・リカルドが8番手、ニコ・ヒュルケンベルグが11番手を獲得。パワーユニットを供給するカスタマーチームのマクラーレンに敗れる結果となった。

5番手につけたランド・ノリスとリカルドとのギャップはジャスト0.5秒。大きく水を開けられた格好となったが、リカルドの顔から笑顔は消えていない。

「トップ8は全員ミディアムスタートだから、面白いレースになるだろうね」とリカルド。「もしマクラーレンが一発のラップと同じレースペースを持ってるなら、彼らの前にいる数台と勝負する事が出来るだろうけど、僕の獲物は当然マクラーレンだ。多分彼らが僕をトウで引っ張ってくれるだろうし、良いレースが出来ると思うよ」

Q2敗退を喫したヒュルケンベルグとリカルドとのタイム差は1.599秒。愉快なオージには新型スペックBエンジンのアドバンテージがあったが、ホームレースでのグリッド降格を避けるために、チームメイトは古いパワーユニットで耐え凌がなければならなかった。

今季初のダブルポイントを得た前戦カナダのリザルトを上回る事を目標に、ルノーは日曜の決勝でマクラーレンやアルファロメオとのミッドフィールドバトルに挑む事になる。

ルノー:F1フランスGP予選

ダニエル・リカルド予選: 8位, FP3: 8位

8番手には満足だよ。ここ数戦は継続的にQ3に進めてるしね。これ以上ラップタイムを縮める事は出来なかったと思う。8番手は今日できうる限りの最高の結果だよ。

Q2の最初のアタックでミスしてしまい、その後ミディアムに履き替えたんだけど、ミディアムを履くのは今週初めてだったからリスクある判断だった。でも、チームの方はちゃんと機能する自信があったみたいだし、僕としてもQ3に進めるだけのタイムをなんとか出す事が出来た。

明日はほぼ全員がミディアムでスタートする事になるだろうから、面白いレースになるんじゃないかな。僕の獲物は前の連中だ。良いレースが出来るように頑張るよ。

ニコ・ヒュルケンベルグ予選: 13位, FP3: 11位

今日は僅差の戦いだったって事に尽きるね。Q2で完璧なラップを走れずトップ10を逃してしまった。特に何か問題があったわけじゃないんだ。事実、ミディアムで走ったQ2の最初のラップは良かったんだけど、2度目のラップのターン8でリアのグリップを失ってしまったんだ。本当はもっと速く走れたはずなんだけどね。

明日は激しくレースを戦う事が僕の目標だ。プラクティスでのペースは良かったし、トラブルなく接触を避けてクリーンなレースがしたい。ポイント獲得の可能性はあるから、トップ10圏内まで挽回できるようベストを尽くすつもりだ。


ポールポジションはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがフロントローを独占した。2列目3番手はフェラーリのシャルル・ルクレール、4番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続く。

2019年F1第8戦フランスグランプリ決勝レースは、日本時間23日(日)22時10分から行われ、1周5842mのポール・リカール・サーキットを53周する事で勝敗を決する。

F1フランスGP特集

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