フェルスタッペンがタイトル維持!FIA、メルセデスの異議申し立て2件を却下 / F1アブダビGP《決勝》
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F1アブダビGPのFIAスチュワードは両チーム代表者からの再三の聴取を経て、F1第22戦アブダビGPの決勝リザルト及びマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のドライビングに対するメルセデスの異議申し立てを却下した。
これによりヤス・マリーナ・サーキットでの58周のレース結果がひとまず確定。フェルスタッペン並びに、F1最終年を迎えたホンダが30年ぶりのドライバーズ・チャンピオンを維持する事となった。
F1競技規約第48条8項を理由に、セーフティーカー(SC)先導下でフェルスタッペンがラップリーダーのルイス・ハミルトンを追い抜いたとの件についてスチュワードは、メルセデスのロン・メドウズとアンドリュー・ショヴリン、そしてチームの法律顧問を務めるポール・ハリス、並びにレッドブルのジョナサン・ウィートリーからの聴取を経て異議申し立てを却下。その理由を次のように説明した。
「33号車はごく短時間、少しだけ44号車の前に出たものの、それは両車が加速と制動を繰り返している時に起きた。最終的に33号車は44号車の後ろに戻り、セーフティーカー期間が終了した時には前に出ていなかった」
また、SCの撤収に関する手続きを規定した第48.12条に対する違反があったとする件については、前述の代表者に加えてレッドブル・ホンダからクリスチャン・ホーナー 代表とエイドリアン・ニューウェイ、そしてFIAレースディレクターを務めるマイケル・マシが参加した。
レース最終盤の53周目、ミック・シューマッハとサイド・バイ・サイドを繰り広げたニコラス・ラティフィがターン14の壁に激突した事でSCが導入された。
レース再開の直前にレースコントロールは、ハミルトンとフェルスタッペンの間にいる周回遅れの5台に対してSCを追い抜く許可を出した。一方でフェルスタッペンの後方にいるマシンには追い抜きの許可が与えられなかった。
スチュワードは当事者の口頭弁論を経て、メルセデスの異議申し立てを却下した。
メルセデスは第48条12項に対する違反が2つあったと主張した。つまり「周回遅れにされた車両は、リードラップを走行中の車両とセーフティーカーを追い抜く事」とする部分と「周回遅れの最後尾車両が先頭車両を追い越した時点で、セーフティーカーは翌周の終わりにピットに戻る」という部分だ。
メルセデスは、これが守られていればハミルトンがレースに勝っていたと主張し、FIA国際スポーティング・コード第11条9項3.hの規定に基づき、スチュワードにリザルトの修正を要求した。
スチュワードは第48条12項が定める状況が完全に満たされていなかった可能性を認めつつも、同時に第48.13条の規定が優先されると指摘した。
これはコースクラークの判断により「Safety Car in this lap」のメッセージが送信された後、セーフティーカーの撤収を義務づけるものだ。
メルセデスが、ファイナルラップの1周前の終わりの時点での順位をリザルトとするよう求めた事についてスチュワードは、この要求は事実上、レースを遡って短縮するものであるとして「適切ではない」と判断。異議申し立てを却下した。
これによりアブダビGPのレース結果はひとまず確定したが、メルセデスはスチュワードの裁定を不服として控訴の意思を表明した。