レーシングポイント「RP20」違法論争が遂に閉幕、フェラーリが控訴取り下げを表明

シルバーストーン・サーキットを走行するスクーデリア・フェラーリSF1000、70周年記念GPcopyright Ferrari S.p.A.

今シーズン最大の論争となっていたレーシングポイント「RB20」のリアブレーキダクトを巡る一連の騒動に幕が降りた。スクーデリア・フェラーリはイタリアGP決勝当日の9月6日(日)、ルノーとレーシングポイントに続き、FIA国際控訴裁判所(ICA)への控訴を取り下げる意向を明らかにした。

ルノーからの抗議を受けて行われた調査検証を経て、スチュワードはRP20のリアブレーキダクトが独自設計を定めた競技規約に違反すると判断。レーシングポイントに対して40万ユーロの罰金とコンストラクター選手権での15ポイントの剥奪を科す裁定を下した。

これに不服を訴えたルノー及びフェラーリがICAへの正式な控訴に踏み切った事で、レーシングポイントもこれに加わる事となったが、FIAが推し進めているマシンコピーを禁ずるための対策に納得したとして、まずはルノーが控訴を取り下げ、これにレーシングポイントが追随。最後にフェラーリが控訴を撤回する旨を表明した事で、一連の騒動に終止符が打たれる事となった。以下フェラーリの声明文。

「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウは、”ICA-2020-01-02-03-04″の一件に関する控訴を取り下げる決定を国際控訴裁判所に対して通知したことを発表する」

「過去数週間に渡り、FIA、フォーミュラ1、そして各F1チームと連携して、2021年の技術および競技規約の改正に関する一連の取り組みに携わってきたが、これがF1コミッション並びにFIA世界モータースポーツ評議会に承認された。また技術指令書の発行によって、選手権に参戦する各チームのコンポーネント設計の責任が定義され、更にレギュレーションが遵守されているかどうかのモニタリングが実施される事となった」

「スクーデリア・フェラーリはFIA並びにF1が、このスポーツのDNAに関わる根幹的な問題に対して迅速かつ効果的に取り組んできたことを高く評価している」

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