フェラーリ、F1ブラジルGPでシャルル・ルクレールに2020年型エンジンを投入か?

レーシングスーツに身を包むフェラーリのシャルル・ルクレール、2019年F1日本GPにてcopyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリは、11月15日に開幕を迎えるF1第20戦ブラジルGPで、シャルル・ルクレールに来季2020年シーズン用のV6パワーユニットを投入する事になるかもしれない。

ルクレールは前戦アメリカGPのFP3でオイルリークに見舞われ、予選に向けて旧型エンジンへの載せ替えを強いられた。マッティア・ビノット代表は、問題が発生した最新型スペック3エンジンをマラネロに送って詳しい原因を調査するとしており、場合によっては再利用できない可能性もある。

フェラーリの母国イタリアメディアの報道によると、COTAの予選に向けて急遽載せ替えた個体は、既にかなりのマイレージを重ねたもので、プラクティスで使用する分には良いものの、決勝レースで使う事はできないという。

仮にオイル漏れが発生した個体が再利用できない場合、道は2つある。来季用に開発を進めている新しい6気筒エンジンを実験的に投入するか、あるいは、モンツァでアップデートしたスペック3エンジンを再度投入するかだ。

もしもルクレールがインテルラゴスで新たなICEの封を切る事になれば、シーズン4基目の投入となるため、少なくとも10グリッド降格ペナルティが科される事になる。ルクレールは現在、ドライバーズランキングでマックス・フェルスタッペンに対して9点リードの3位につけており、出来ることなら降格は避けたいところだ。

とは言え、インテルラゴスはエンジンパワーがラップタイムに与える影響が比較的大きなサーキットであり、メキシコほどでないにしろ標高786メートルと、海抜0メートル地点と比較すれば空気密度が薄く、その分パワーユニットに負荷がかかる。いっそ、新型を投じて、後方からの大逆転を狙うという手もないではない。

F1ブラジルGP特集

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