フェラーリ、F1第2戦バーレーンGPを前に「Mission Winnow」を復活
Published:
当局の調査開始を受けて、開幕F1オーストラリアGPではエントリー名から「Mission Winnow」を削除したスクーデリア・フェラーリであったが、第二戦バーレーンGPを前に再びこれを復活させた事が明らかとなった。
中東でのトワイライトレースを1週間後に控えた23日土曜に、FIA国際自動車連盟の2019フォーミュラ1選手権エントリーリストを確認したところ、マラネロのチーム名が「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ」に変更されている事を確認した。
フェラーリは米国のタバコメーカー、フィリップ・モリスをタイトルスポンサーとしており、同社が推進する「Mission Winnow」プロジェクトのプロモーションをサポート。開幕前のバルセロナ合同テストでは、同プロジェクトのロゴを今季マシン「SF90」及びチームキット全般に掲載していたが、15日に開幕したメルボルンでのレースではこれを全て撤去。その代りに、チーム創設90周年を祝うロゴが掲げていた。
EUヨーロッパ連合とWHO世界保健機構は加盟国に対してタバコ広告の禁止を定めており、F1もこれに沿う形で喫煙関連の広告掲載を制限。オーストラリア連邦当局が「Mission Winnow」の適法性に疑いの目を向けたことで、フェラーリはこれを取り下げる形を取ったが、一時的な対応であったようだ。
MotoGPロードレース世界選手権に参戦するドゥカティもまた、同プロジェクトのロゴを車体に掲載しており、11日にロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された開幕カタールGPでこれを継続。この事から、第二戦以降はフェラーリが再び「Mission Winnow」を名乗る可能性が指摘されていた。