F2、持続可能な燃料で走るよりパワフルな新エンジンの導入を計画…ハイブリッドも視野
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国際自動車連盟(FIA)が管轄するF1の登竜門、FIA-F2選手権は2024年より、持続可能な燃料で走るよりパワフルなエンジンの導入を計画する。
GP2シリーズを前身とする現行のF2マシンはダラーラ製「F2 2018」シャシーにメカクローム製3.4リッターV6シングルターボ・エンジンを搭載する。
当初は2018年から2020年までの3シーズンの使用が計画されていたものの、エンジン、シャシー共に3年延長される事となった。
FIAは現在、3年の延長オプション付きで2024~2026年までのF2エンジンの独占サプライヤーを決める入札を実施している。
仕様書によると、排気量は未指定ながらもターボチャージャー付きで630馬力を要求しており、僅かながらも現行型より最大出力が10馬力向上する。オーバーテイク促進のためのプッシュ・トゥ・パス機能の搭載も可能だ。
ただし目標総重量は150kg未満に設定されており、現行の132kgより重くなる可能性がある。エンジン寿命はダイナモでの稼働を含めて10,000kmと指定されている。
燃料については55%混合の持続可能燃料とされており、その後のシーズンで100%持続可能な燃料に変更される。
また、これに対応できない場合の「フォールバック・ソリューション」として、F1の現行燃料であるE10燃料(10%エタノール含有)の使用も想定しなければならない。
更に、電気モーター用のパワーテイクオフやマイルドハイブリッドなど、ハイブリッドへの適合性に関する言及もある。
入札は2022年9月2日に締め切られる。