F1、2023年は全車「ドライバーズ・アイ」搭載へ…米粒サイズの最新ヘルメットカメラ

ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のヘルメットカメラ(拡大)、2021年9月10日F1イタリアGPにてCourtesy Of Williams

2023年シーズンのFIA-F1世界選手権では、2年に渡る試験導入を経て「ドライバーズ・アイ」の名称で商標登録されている最新カメラが全20名のレーシングヘルメットに装着される予定だ。

モータースポーツの安全製品を手掛けるイタリアのレーシング・フォース・グループは1月23日(月)、2023年シーズンにおけるヘルメットカメラ技術の使用についてF1と契約を締結した事を明らかにした。

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ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のヘルメットに搭載された超小型カメラ

F1は米国のヘルメットメーカー「ベル・スポーツ」の協力を得て、2021年のベルギーGPでフェルナンド・アロンソのヘルメットにカメラを装着するなど、実戦投入に向けてこれまでの2シーズンに渡ってテストを重ねてきた。

専用の超小型軽量カメラ「ドライバーズ・アイ」は、国際自動車連盟(FIA)が定める安全規格に適合しており、直径8ミリ、重さ1.43グラムという米粒ほどのサイズながら、鮮明で高画質な映像を可能としている。

旧来のオンボード映像はカメラが車体に取り付けられるため、ドライバーの実際の視界を反映するものではなかったが、ドライバーズ・アイはヘルメットの内側、ドライバーの目と同じような高さに装着されるため、その映像はコックピット内からの景色により近く、これまでに類を見ないものとなっている。

今回の契約により今季はベルだけでなく、アライやシューベルト、スティーロを含む全てのメーカーのヘルメットにカメラが装着される。

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