F1ポルトガルGP、191回のタイム抹消を経て今季も3箇所にトラックリミットを設置
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4月30日に開幕を迎えるF1ポルトガルGPでは、アルガルベ・サーキットの全3箇所にトラックリミット(コース外走行禁止地点)が設置され、これに違反した場合はラップタイムが抹消される。
昨年のポルトガルGPでは、初日金曜プラクティスだけで125件ものトラックリミットが発生。FIAレースディレクターを務めるマイケル・マシは2日目に向けて緩和措置を取ったが、それでもなおFP3では24回、予選では5回、決勝では37回と、合計191回に渡ってタイムが抹消された。
トラックリミットが設置されるのは昨年と同じターン1、ターン4、ターン15の計3箇所の各コーナー出口で、全てのセッションと決勝レースで監視対象となる。開幕バーレーンでは予選のみ扱いが異なったために混乱が生じた。
ターン1およびターン4に関しては、マシンが”赤白縁石”を越えると当該周回のラップタイムがスチュワードによって無効とされるが、最終ターン15はより厳しく、車両全てがコースを離れると無効判定が下される。マシンが縁石の上に残っていてもダメというわけだ。
更にターン15の違反に関しては、最終コーナーという位置ゆえに、当該ラップだけでなく次のラップのタイムも抹消の対象となるだけに気をつけたいところだが、昨年はターン15での違反はゼロだった。
前戦エミリア・ロマーニャGPの角田裕毅のように、レース中に3回の違反があった場合には白黒旗が振られ、4回以上に達するとスチュワードに報告される。