F1モナコGP:悲劇のヒーロとなったルクレール、欠場原因は予選クラッシュとは無関係か
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スクーデリア・フェラーリのマッティア・ビノット代表は、F1第5戦モナコGPで発生したシャルル・ルクレール車のメカニカルトラブルが、前日の予選クラッシュとは無関係の可能性があると説明した。
ルクレールは母国モナコで悲劇のヒーローを演じた。1936年のルイ・シロン以来初となるモナコGPでのモナコ人ポールシッターに輝いたものの、決勝を前にしたレコノサンスラップ中にマシントラブルに見舞われ、勝てるはずのレースで欠場を強いられた。
その原因についてフェラーリは奇妙な事に「”左”のドライブシャフト」に問題が発生したと公表した。
ルクレールは前日の予選最終Q3の最終アタックでSF21をバリアに激突させた。クルマは大きく破損。モノコックやギアボックス交換によるグリッド降格が懸念されていたが、衝突したのは左ではなく車体右側だった。
ビノット代表はSky F1とのインタビューの中で「何が起きたのかを完全に理解する必要がある」と述べ、現時点では完全究明に至っていないと断った上で次のように説明した。
「故障は左側のハブに入るドライブシャフトに発生していた。故に、我々が懸念していたギアボックスの問題ではない」
「昨日の夕方にギアボックスを点検し、組み立て直したため、ギアボックスはレースに向けて問題なかった」
「実際に問題が発生した箇所は、土曜のアクシデントとは反対側だった。よって事故とは全く関係なく発生した可能性がある」
「ただし、本件については慎重に理解し、そして分析する必要がある。今はまだ答えは出ていない」