F1マイアミGP決勝:波乱必至? 気になる天気と最速タイヤ戦略、スターティンググリッド

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するルイス・ハミルトン(メルセデス)とセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年5月6日F1マイアミGPCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

日本時間5月8日(月)早朝4時にスタートを迎える2023年シーズンの第5戦、F1マイアミGPのスターティング・グリッドと予想される最速タイヤ戦略、そして気になる天気を見ていこう。

スターティンググリッド

7日(土)の予選では、妨害走行または危険走行の疑いがあるとしてルイス・ハミルトン(メルセデス)とケビン・マグヌッセン(ハース)が召喚された。

ただ、セッション後の公聴会を経てスチュワードがお咎めなしの決定を下したため、グリッドが変動する事はなかった。

ポールポジションはセルジオ・ペレス(レッドブル)。2番グリッドにはオーバーテイク宣言のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が並ぶ。

初めて予選で僚友ニック・デ・フリースに敗れた角田裕毅(アルファタウリ)は、17番グリッドからの3戦連続入賞に挑む。

Pos No Driver Team Qualifying
1 11 S.ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1(-)
2 14 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス 2(-)
3 55 C.サインツ フェラーリ 3(-)
4 20 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ 4(-)
5 10 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー 5(-)
6 63 G.ラッセル メルセデス 6(-)
7 16 C.ルクレール フェラーリ 7(-)
8 31 E.オコン アルピーヌ・ルノー 8(-)
9 1 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 9(-)
10 77 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 10(-)
11 23 A.アルボン ウィリアムズ・メルセデス 11(-)
12 27 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 12(-)
13 44 L.ハミルトン メルセデス 13(-)
14 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 14(-)
15 21 N.デ・フリース アルファタウリ・ホンダRBPT 15(-)
16 4 L.ノリス マクラーレン・メルセデス 16(-)
17 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダRBPT 17(-)
18 18 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス 18(-)
19 81 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス 19(-)
20 2 L.サージャント ウィリアムズ・メルセデス 20(-)

想定されるタイヤ戦略

ピレリのシミュレーションによると理論的に最も速いのは昨年同様、ミディアムからハードに履き替える1ストッパーで、ピットストップのウインドウは12~20周目と予想されている。

ミディアムには高い一貫性があり、マイアミは路面温度が非常に高いため、ハードを選んでもウォームアップに問題が生じる事はないだろう。両コンパウンドは1周あたり0.4秒程度のペース差がある。

2ストッパーの場合は最終スティントにソフトを履くパターンが考えられるという。ハードとソフトとのタイム差は1周あたり1秒近い。燃料が軽くなり路面の改善が期待できるレース終盤に履き替えるのはありだろう。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

マイアミ・インターナショナル・オートドロームを周回するカルロス・サインツ(フェラーリ)、2023年5月6日F1マイアミGP

角田裕毅(アルファタウリ)を含む後方勢はハードスタートを選択するかもしれない。ロングライフが期待できるため、セーフティーカーなどの予期せぬアクシデントに対して柔軟に対応する事ができる。

ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは「これまでに収集したデータは、ミディアムからハードに繋ぐのが理論上の最良の方法である事を示している」と説明する。

「ピットレーンが僅かに短縮されたため、2つのストッパーの可能性もあるが、ロングランでのソフトは少しグレイニングが出る事が分かっている。無論、天候が安定している場合に限っての話だが…」

気になる天気は…

イゾラが指摘した通り、日曜のレースは豪雨に見舞われる可能性がある。地元気象台によると現地マイアミ付近の降水確率は30%で、にわか雨が予想されている。

再舗装された路面はただでさえ滑りやすい。雨が降ればいわゆるグレイシー(粘るような滑りやすさ)なコンディションになる事が予想される。

壁は近く、ラインを外せばクルマのコントロールを完全に失いかねない。雨量が多ければ赤旗中断の可能性も出てくる。ストラテジストにとって悩ましいレースになるかもしれない。

ただ、一過性の雨であれば気温が高く風が強いため、路面は急激にドライへと移り変わっていく可能性がある。

F1マイアミGP特集

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