F1メキシコGP:タイヤ戦略考と気になる天気、ペナ適用後のグリッド

エルマノス・ロドリゲス・サーキットのターン13・14を通過するアルピーヌA524、2024年10月26日F1メキシコGPCourtesy Of Alpine Racing

日本時間10月27日(日)午前5時にスタートを迎える2024年シーズンのF1第20戦メキシコGPのスターティング・グリッドが発表された。予選結果からの変動、および予想されるタイヤ戦略、気になる天気を見ていこう。

スターティンググリッド

予選を経てエステバン・オコン(アルピーヌ)が今季3季目となるES(バッテリー)及びCE(コントロール・エレクトロニクス)を開封してピットレーンスタートが命じられたため、周冠宇(ザウバー)が19番グリッドに繰り上がった。

今季初のポールポジションに着くのはカルロス・サインツ(フェラーリ)だ。エルマノス・ロドリゲス・サーキットはターン1までの距離がカレンダーの中で最も長く、ポールは伝統的に理想的なポジションではないが、それでもトップの死守に自信を見せる。

タイトル争いを繰り広げるランキングトップの2人は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番グリッド、ランド・ノリス(マクラーレン)が3番グリッドに並ぶ。

Pos No Driver Team Qualifying
1 55 C.サインツ フェラーリ 1(-)
2 1 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 2(-)
3 4 L.ノリス マクラーレン・メルセデス 3(-)
4 16 C.ルクレール フェラーリ 4(-)
5 63 G.ラッセル メルセデス 5(-)
6 44 L.ハミルトン メルセデス 6(-)
7 20 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ 7(-)
8 10 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー 8(-)
9 23 A.アルボン ウィリアムズ・メルセデス 9(-)
10 27 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 10(-)
11 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 11(-)
12 30 L.ローソン RB ホンダRBPT 12(-)
13 14 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス 13(-)
14 18 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス 14(-)
15 77 V.ボッタス ザウバー・フェラーリ 15(-)
16 43 F.コラピント ウィリアムズ・メルセデス 16(-)
17 81 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス 17(-)
18 11 S.ペレス レッドブル・ホンダRBPT 18(-)
19 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 20(+1)
20 31 E.オコン アルピーヌ・ルノー 19(-1)

レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。

想定されるタイヤ戦略

ピットレーンが約650mと長く、ピットストップによるタイムロスが大きいこともあり、2015年のカレンダー復帰以来、投入されるコンパウンドが変更されてなお、メキシコGPは伝統的に1ストップ戦略が主流となってきた。

以前と比べて今週末はグレイニングが大幅に改善されていることもあり、日曜のレースでも1ストップが最速のストラテジーとなる可能性が高い。

「理論上の最速の戦略は、ミディアムタイヤ(C4)でスタートし、25~32周目にハード(C3)に交換することだ」とピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは説明する。

「ハードでスタートする場合は、36~43周目にミディアムに交換するのが理想的だ」

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2024年F1メキシコGPのタイヤ戦略予想図(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)

ポールポジションからターン1までの距離は、カレンダー最長の768mに達する。故に、オープニングラップがオーバーテイクの大きなチャンスとなるため、ソフトスタートを選ぶ者もあるだろう。

「ソフトタイヤを完全に除外することはできない。ハードと組み合わせてスタート時あるいは終盤で使用するか、2ストップを想定して2セットのミディアムを最大限に活かす戦略の一環としてスタートで使用する選択肢もある」とイゾラは付け加えた。

気になる天気は…

日曜の現地メキシコシティは1日を通して概ね晴天に恵まれる見通しだが、決勝スタート時刻の2時間以降は降水確率が徐々に上がる予報となっている。

赤旗中断によってレースが長引けば、小雨が路面を濡らす可能性は否定できない。レース開始時の気温は20℃程度が見込まれる。

F1メキシコGP特集

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