F1日本GP:ラッセルとピアストリ審議の裁定を公表、規定違反でメルセデスに懲罰
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F1日本GPのスチュワードは2024年4月6日(土)の公式予選を経て、F1競技規定第34条14項a)に違反したとしてメルセデスに罰金5,000ユーロ(約82万円)を科す決定を下した。
予選Q1の1回目の計測ラップに向けてジョージ・ラッセル(メルセデス)は、ガレージから出た後、ファストレーンを走行するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の進路に進入した。ピアストリは回避行動を強いられた。
エンリケ・ベルノルディを含む4名の競技審判団はセッションを経て、両ドライバー及び両チームの代表者を召喚。聴聞会を開いた。
その中でラッセルは、メカニックからのリリース・シグナルを確認後、ワーキングレーンを走行しようとしたものの、僚友ルイス・ハミルトンの担当メカニックがいたため、これを避けるべく急遽、ファストレーンに移動しなければならなず、その結果、接近するピアストリを視認できなかったと釈明した。
ピットレーン映像の検証によると、ラッセルのクルマをリリースしたメカニックは、ピットレーンがクリアであるかどうかを確認していなかった。
如何なる場合であれ、クルマを安全にリリースすることはチームの責任であり、クルマをリリースする前にチームは、ピットレーン(ファストレーンおよびワーキングレーン)上の車両を確認すべきであるとしてスチュワードは、メルセデスに罰金を科す裁定を下した。
F1競技規定第34条14項は、ピットレーン関係者や他のドライバーに危険を及ぼすような方法でガレージやピットボックスからクルマをリリースしてはならないとしている。
この規定への違反は一般的に「アンセーフ・リリース」と呼ばれ、概ねチームの責任が問われるが、ドライバーにペナルティが科される場合もある。
第2戦サウジアラビアGPでは、ガレージから出るなとのチーム側の合図を見落としてファストレーンに向かったとして角田裕毅(RBフォーミュラ1)に5秒ペナルティが科された。