F1バルセロナテスト《初日》総合結果:ノリス最速!フェルスタッペンは単独最多…ハースとアルファロメオは大きく出遅れ

マクラーレンMCL36でシルバーストーン・サーキットを走るランド・ノリス、2022年フィルミングデーにてCourtesy Of McLaren

F1プレシーズン・バルセロナテスト初日セッションが2月23日(水)にカタロニア・サーキットで現地9時より8時間に渡って行われ、マクラーレンMCL36を駆るランド・ノリスがタイムシートのトップに立った。

フェラーリは午前と午後でラインナップを変更。オープニング・セッションでF1-75のステアリングを握ったシャルル・ルクレールは80周を走り込み、午前の暫定トップタイムを記録して総合2番手につけた。3番手は午後を引き継いだカルロス・サインツという結果だった。

2022年F1バルセロナテスト初日結果
Pos Driver Team Laps Time Gap Tyre
1 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 101 1:19.568 0.000 C4
2 シャルル・ルクレール フェラーリ 80 1:20.165 0.597 C3
3 カルロス・サインツ フェラーリ 73 1:20.416 0.848 C3
4 ジョージ・ラッセル メルセデス 77 1:20.784 1.216 C3
5 ルイス・ハミルトン メルセデス 50 1:20.929 1.361 C3
6 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 52 1:21.276 1.708 C3
7 角田裕毅 アルファタウリ 121 1:21.638 2.070 C3
8 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 127 1:21.746 2.178 C3
9 マックス・フェルスタッペン レッドブル 147 1:22.246 2.678 C2
10 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 23 1:22.572 3.004 C3
11 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 66 1:22.760 3.192 C3
12 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 23 1:22.962 3.394 C3
13 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 67 1:23.327 3.759 C3
14 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 66 1:23.379 3.811 C3
15 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 20 1:24.505 4.937 C2
16 ロバート・クビサ アルファロメオ・フェラーリ 9 1:25.909 6.341 C3

この日のバルセロナは終日、晴天に恵まれ、各チームはフロービズエアロレイク等の測定機器をクルマに取り付け、システムチェックやデータ収集に取り組んだ。ピレリからはC1(最も硬い)からC5(最も柔らかい)までの5種類のドライスリックタイヤが供給された。

マクラーレンはノリスが終日、MCL36のステアリングを握ったが、午後のセッション開始早々にピットレーンでマシンストップ。メカニックによってガレージに戻されるシーンがあったものの、トップタイムに加えて102周のマイレージと、充実の1日を過ごした。

スクーデリアは二人合わせて全チーム最多となる153周を走破。こちらも高い信頼性を発揮しつつ、印象的なラップタイムを残した。

先の2チームに続いたのは、前人未到のコンストラクターズ選手権9連覇を目指すメルセデスの二人だった。午前を担当した新入り、ジョージ・ラッセルは77周を重ね、ルイス・ハミルトンを5番手に抑えてトップ3に続いた。

6番手はアストンマーチンのセバスチャン・ベッテル。僚友ランス・ストロールは13番手と目立ったタイムを残さずにクルマを降りたが、4度のF1王者はノリスを除く上位勢と同じC3タイヤで自己ベストを刻んだ。

アルファタウリは角田裕毅が初日を担当。AT03に大きなトラブルはなく120周を積み重ね、アルピーヌA522を駆るフェルナンド・アロンソをコンマ1秒差で8番手に抑える7番手でヘルメットを脱いだ。

過激なサイドポッドが印象的なRB18を初公開したレッドブル・レーシングは、1日を通してマックス・フェルスタッペンがプログラムを担当。高い信頼性を発揮し、メルセデスとフェラーリに先行して最も早く100周の大台に載せると、単独としては最多となる147周を走り込み、上位勢よりも固めのC2タイヤを履いて9番手タイムを記録した。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングの2022年型F1マシン「RB18」でカタロニア・サーキットを周回するマックス・フェルスタッペン、2022年2月23日プレシーズンテスト初日 (1)

レッドブル、アルピーヌ、ウィリアムズ、メルセデス、アルファタウリ、アストンマーティン、マクラーレンが100周以上をこなしたのとは対照的に、ハース(43周)とアルファロメオ(32周)はトラブルを抱えて多くの時間を失った。

アルファロメオは午前をロバート・クビサに託したものの、カモフラージュ柄のC42に何らかのパーツ破損が確認されたとの事でセッションの殆どを棒に振り、僅か9周の走行でランチブレイクを迎えた。巻き返しに向けて午後はバルテリ・ボッタスがステアリングを握ったものの、こちらも僅か23周と伸び悩んだ。

Courtesy Of Alfa Romeo Racing

カモフラージュ柄をまとったアルファロメオC42、、2022年2月23日F1バルセロナテスト初日午前

例年通りテスト初日の朝にピットレーン上で「VF-22」を正式発表したハースは、冷却漏れやセンサーの不具合など幾つかのトラブルに見舞われ、ニキータ・マゼピンの午前の走行は僅か20周に留まった。

午後はミック・シューマッハがバトンを引き継いだものの、フロアにダメージが確認された事で再びガレージに。23周を重ねたところでチェッカーフラッグが振られた。

初日と同じ様に、テスト2日目も1時間のランチブレイクを挟んで現地9時から18時まで終日に渡ってセッションが行われる。

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