アルファタウリF1「テストは大成功だ!」角田裕毅とガスリー、AT03に強力な手応えを得たトスト代表
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スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表は、バルセロナとバーレーンで行われた計6日間のテストを振り返り「両テストは共に大成功」と評価した上で「成功するシーズン」に必要な要素が揃ったとの考えを示した。
テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントン指揮のもと生み出されたAT03は、6日間のテストを通して高い信頼性を発揮し、角田裕毅とピエール・ガスリーの両ドライバーはバーレーンの3日間で371周(2,007.852km)を走破。メルセデスに次ぐマイレージを稼いだ。
ラップタイムこそ角田裕毅が最終3日目に刻んだ1分33秒003がチームファステストと、10チーム中7番目に留まったが、角田裕毅は「ポテンシャルを発揮し切れていない」としており、仮にあとコンマ3秒早ければ4番手であった事を踏まえても、決してネガティブなタイムではない。
トスト代表はバーレーンでの仕事を振り返り「テストも終わり、1週間後には初戦が始まる。バルセロナと今週のバーレーンでの2回のテストは共に大成功だった」と語った。
「サーキットとCFD及び風洞との相関関係を明らかにする必要があるという点で、大量に走り込むことは今後の開発ステップに不可欠なものだったが、我々はそれを達成した」
「セットアップの面ではまだやるべきことが残っているが、エンジニアたちはどのような方向に進むべきか、かなり理解できているようだ」
「強力なパッケージ、信頼性の高いマシン、優秀な2人のドライバー、そしてチームが大きく前進したことで、私は成功するシーズンになると期待している」
最終日は午前にガスリー、午後に角田裕毅がAT03のステアリングを握った。エギントンはこの日のプログラムについて次のように説明した。
「テスト最終日は多くのテスト項目をこなしてAT03に対する理解が大きく前進したし、幾つかの興味深いセットアップの方向性を見つける事ができ、非常に生産的だった」
「ピエールは午前中にロングランを通してタイヤに関するデータを収集した。それによってエンジニアはコンパウンドへの理解を深める事ができた」
「午後はユーキがメカニカル及びタイヤのセットアップ作業に集中し、ここでも有益なデータを得ることができた。全体として我々はバーレーンでのテストに満足している」
「あとは収集した膨大なデータを処理・分析して、開幕戦に万全の態勢で臨むのみだ」
2022年シーズンのFIA-F1世界選手権開幕バーレーンGPは3月18日 (金) 現地15時、日本時間21時からのフリー走行1で幕を開ける。