F1バーレーンGP、カレンダー最長となる2036年までの超長期契約を発表
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FIA-F1世界選手権は2022年2月11日、バーレーンGPの現地プロモーター、バーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)との契約を2036年まで延長したと発表した。15年もの超長期契約は異例中の異例で、現行カレンダーの中では最長となる。
BICは2004年に初めてF1グランプリレースを開催。政情不安に見舞われた2011年を除き、これまで毎年に渡ってF1カレンダーに乗り続けてきた常連だ。
サクヒールに位置する砂漠の只中のサーキットは今年、3月18~20日の開幕戦の舞台を担うのみならず、カタロニア・サーキットと並びプレシーズンテストを開催する。
なお第1回テストのカタロニアに関しては一切テレビ放映がなされないため、テレビカメラが入るバーレーンテストの注目度が相対的に高まっているが、その背景にはBICが多額の金を積んだためだとも噂されている。
2022年のバーレーンGPで使用される全てのエネルギーは持続可能な資源から供給される。これはバーレーン王国とF1が掲げる2030年までのカーボンニュートラル実現に向けた計画の一環だ。
今回の契約更新についてF1のCEO兼社長のステファノ・ドメニカリは「バーレーンは中東初のF1開催国であり、我々のスポーツにとって非常に特別な場所だ。個人的に言えば、パートナーシップを通じて献身的に働きかけてくれたサルマン皇太子と彼のチームに感謝したい。これからの長年に渡るレースを楽しみにしている」と語った。
BICのシェイク・サルマン・ビン・イサ・アル・ハリファCEOは「バーレーンと中東におけるモータースポーツの成長と関心は非常に勢いがあり、新しい世代のファンはこの素晴らしいスポーツを広く受け入れている。今後も歩み続ける事を楽しみにしている」と語った。
有限のF1カレンダー枠を巡る各国プロモーターの争いは熾烈だ。シンガポールは2028年まで契約を延長し、バーレーンと同じ中東のサウジアラビアは10年、カタールGPも10年の長期契約を結んでおり、アブダビに関しては2030年までの最終戦開催権を持っている。