F1オーストラリアGP、ハースの異議申し立てを棄却…リザルト確定
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F1オーストラリアGPのスチュワードは、4月2日(日)の決勝レース後に、暫定リザルトに対してハースから提出された異議申し立てを棄却した。正式リザルトが確定した。
残り2周で行われた再スタートの際に多重事故が発生したため、レースは再び赤旗中断となった。この時点で残りの周回数は1周となり事実上レースは終了した。そのため、どの時点の順位を採用するかが注目された。
ハースのニコ・ヒュルケンベルグは最後の赤旗中断の時点で、ポジションを一気に上げて4番手にまで浮上していたが、レースコントールが再スタート時のグリッド順を順位として採用したため7位に終わる事となった。
レース中断時の扱いについて定めたF1競技規定第57条3項は「如何なる場合にも、すべての車両の位置を決定することが可能な最終時点の順序を採用すること」と定めている。
ハースは異議申し立てに関する聴聞会の中で、GPSデータの信頼性が低いことを認めた上で、ピット出口付近にあるSC2ラインを基準に順位を採用する事が可能だったと主張した。この主張を採用した場合、ヒュルケンベルグは8位だった。
だがスチュワードは、スターティンググリッドが「最も信頼できる基準」だとしたレースコントールの決定を支持した。
裁定を経て国際自動車連盟(FIA)は、アルバート・パーク・サーキットで行われた58周のレース結果を確定させ正式リザルトとして発表した。暫定結果からの変動はない。