F1、アメリカ国内4戦目に向けた布石か「シカゴGP」を商標出願
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米国特許商標庁(USPTO)への幾つかの興味深い出願から、F1がアメリカ国内での4レース目の開催地として、国内三大都市の一つであるシカゴを検討している可能性が浮上した。
NetflixのF1ドキュメンタリー「Drive to Survive」の成功を背景に米リバティ・メディアが商業権を持つF1は、アメリカ国内でのグランプリ開催数を増やしている。昨年はラスベガスが40年ぶりにカレンダーに復帰し、現在はオースティンとマイアミを含めて3レースが行われている。
名称やロゴの管理、およびそれらのライセンシングを含め、世界最高峰のモータースポーツイベントの商標を管理しているFormula One Licensing B.V.は1月19日(金)、米国特許商標庁に以下の4つの名称を出願した。
- GRAND PRIX OF CHICAGO
- FORMULA 1 GRAND PRIX OF CHICAGO
- CHICAGO GRAND PRIX
- FORMULA 1 CHICAGO GRAND PRIX
商標の出願は必ずしもF1シカゴGPの開催を約束するものではない。例えばラスベガスGPと同じく2017年11月7日に出願があった「フォーミュラ1ニューヨークGP」は6年が経過した今も開催されていない。ただし出願の事実は少なからず開催の意思がある事を意味する。
とは言え仮にシカゴGPがカレンダーに載るとしても、それは向こう数シーズンの話とはならない見通しだ。F1のステファノ・ドメニカリCEOは以前、「今後数年」に関して言えば、アメリカ国内での「適切なレース数」は3つであると述べた。
アメリカ国内での人気の高まりと呼応するように、F1に参入するアメリカ企業も年々増えており、フォードはレッドブル・パワートレインズと提携して2026年に、ゼネラル・モーターズ(GM)は傘下のキャデラックを通して2028年にパワーユニット・サプライヤーとしてF1に参戦する。