アルファタウリ・ホンダ、角田裕毅と佐藤万璃音で計1,388km「成功裏に終えた今季に華を添える非常に実り多いテストになった」

2020年12月15日、アラブ首長国連邦のヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1ヤングドライバーズテスト中のアルファタウリ・ホンダの角田裕毅copyright Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表が、12月15日(火)にヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1アブダビテストとシーズン全体を総括した。

伊ファエンツァのチームはこの日、16日(水)にも来季F1デビューが発表されると見られる角田裕毅に加えて、そんな角田裕毅を打ち破って2019年のユーロフォーミュラ・オープンでチャンピオンに輝いた佐藤万璃音という2人の日本人ドライバーに最新型F1マシン「AT01」のステアリングを託した。

テスト日和のコンディションに恵まれたこの日は、1時間の昼休みを挟んで現地午前9時から午後6時までセッションが行われた。ピレリは1台に付きC5コンパウンドを2セットと、C4コンパウンドを5セット供給した。

1日のみという限られた時間を最大限に活用すべく、2人は慌ただしく仕事に取り組んだ。

11月のイモラテストに続く2回目のF1ドライブとなった角田裕毅は、計123周を走り込んでC5タイヤで1分37秒557の5番手タイムをマーク。一方の佐藤万璃音は127周を走破し、1段硬めのC4タイヤで1分38秒495の13番手タイムを刻んだ。2台のトータルマイレージは1,388kmに達した。

「今日のテストは非常に上手くいった。2台で計250周を走り込む事ができたし、2人のドライバー達にとって本当に良い勉強になったと思う」とフランツ・トスト代表。

「2人ともFIAのジャンプテストを問題なくクリアし、こうしたイベントで要求される準備を体験しつつ、これまで経験した事がないほど多くのエンジニアと共に仕事に取り組むなど、様々な事を学んだはずだ」

「テストセッション中はセットアップ変更が許可されていないが、2人はクルマについて着実に学び、プライムとオプションの両方のコンパウンドを試し比較する機会を得た。ここアブダビは特にそうなのだが、ドライバーとしてはタイヤをオーバーヒートさせずに適切な温度に入れ込む事が重要だ」

「ユウキはすでに11月にイモラでF1マシンをテストしているが、今回のマシンは現行型であり、マリノにとってはF1での初めての走行だった」

「ユウキはテクニカル面で本当に素晴らしいフィードバックを我々にもたらし、またエンジニアとも上手く連携して取り組んでいた。本当に有益で素晴らしい仕事ぶりだった」

「マリノも多くの周回を走り込む事でマシンへの習熟を深め、F1チームがどういう風に機能しているのかについても学んだ。堅実な仕事ぶりだった。このまま続けていけば、モータースポーツでの将来が切り開かれる事だろう」

「今日は非常に実りあるテストとなり、成功裏に終えた2020年シーズンを良い形で締め括る事ができた。現場やオペレーションルーム、ファエンツァやバイチェスター、そして、この上ないサポートと非常にパワフルかつ信頼性の高いパワーユニットを供給してくれたホンダを含めたメンバー全員に感謝の気持ちを伝えたい」

「チーム史上最高のシーズンを過ごせたのは、全員が各々自らの職務をしっかりとこなしてくれたからだ」

伊ファエンツァのチームは今年、ピエール・ガスリーとダニール・クビアトで計89ポイントを稼ぎ出し、昨年のチーム史上最多得点を塗り替えてコンストラクター・ランキング7位でシーズンを終えた。

F1アブダビGP特集

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