角田裕毅、欧州ファンからの”予想外”の反響に驚き「日本以上、ポジティブに捉えて頑張りたい」

バーレーン・インターナショナル・サーキットのパドックを歩くアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年3月13日Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅が、チームの母国、イタリアのイモラ・サーキットで開催される2021年FIA-F1世界選手権第2戦エミリア・ロマーニャGPに先立って、F1デビュー戦となったバーレーンの週末を振り返りつつ、抱負を語った。

バーレーンはプレシーズンテストの開催地であり、ルーキーとは言え事前に走行経験を積む事が可能であったが、イモラもまた角田裕毅にとっては既にF1マシンでかなりのマイレージを稼いでいる場所である。

Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

ウェットタイヤを履いてイモラ・サーキットを周回する角田裕毅、2020年11月4日イモラテストにて

シーズン開幕を前にチームは、2019年型トロロッソ・ホンダ「STR14」をイモラに持ち込み角田裕毅にステアリングを握らせており、2月末の新車「AT02」のシェイクダウンの場所として選ばれたのもイモラだった。こうした経験とデータは角田裕毅とチームにとって強力なアドバンテージとなり得る。

初戦バーレーンでの9位入賞を「最低限の結果」と評した角田裕毅は、イモラでの目標をトップ5に設定。中団チームにとって優勝にも等しい高みのポジションを目指して週末に臨む。

日本を超える欧州ファンの反響に驚き

角田裕毅

バーレーンでのF1デビューの週末を本当に楽しむ事ができたので、続くイモラでの2戦目も楽しみにしています。

メディア対応に関わる仕事が予想外に多かった事を除けば、後は概ね想定していた通りでした。もちろん、初めてのレースと予選でしたが、大きな驚きはありませんでした。

予選Q3に向けてミディアムタイヤを履いた事に後悔はありません。戦略的な判断でしたし良い経験を積む事にもなりましたし、チームとしてもこのタイヤで挑む事は新しいチャレンジでした。

例え5・6番グリッドといったより上のポジションを期待していたとしても、多くの事を学びましたので悔いはありません。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

2021年3月25日、F1バーレーンGPに向けてアルファタウリ・ホンダAT02のコックピットに座る角田裕毅

常に集中力を保っていましたので、緊張やプレッシャーを感じる事はなく、もっと時間があれば…と思う事もありませんでした。恐らくプレシーズンテストが同じコースで行われた事も役に立ったのだと思います。よって、ポルティマオやモナコのような初めてのコースでの週末はバーレーンより難しいものになると思います。

その点、イモラは問題にはならないと思います。過去にかなりの数を走っていますので、バーレーンの時と同じ様にしっかりと仕事をこなせると思います。それに初戦の経験もありますし、イモラでは週末の初めから自信を以てマシンをドライブする事ができると思います。

イモラは高速に加えて中速コーナーが多いコースです。ターン2とターン3から成る高速シケインがお気に入りなのですが、これは僕がこれまでに経験した事がない種類のシケインで、イモラの特徴の一つと言えます。

アップダウンが激しいのも良いですね。他のコースとは違う特徴を持つからこそ、多くのドライバー達がイモラでのドライビングを好きなのだと思います。どのコーナーも好きなのですが、その中でも特に気に入っているのがターン11・12の”アクア・ミネラリ”と呼ばれる下り坂の右コーナーです。ここは走っていて本当に楽しいコーナーです。

FP1でミスをして自信を失うわけにはいきませんので、週末を通して徐々にペースを上げていきたいと思っています。また、既にシーズン前に走った場所ですので、チームとしてはそのアドバンテージを活かして良い結果が得られるようセットアップ作業に集中していきます。

チームにとってのホームレースですので重要な一戦となりますが、それは僕にとっても同じ事です。僕も母国のように感じています。

バーレーンでのレースを終えて、日本よりもヨーロッパのファンからの反応が大きかったのは興味深かったです。文化的なものだと思いますが、日本のファンは数戦を様子を見た後に判断したいのだと思います。僕にとってバーレーンは完璧な週末とはならず、もっと上位でのフィニッシュを狙っていましたので、ヨーロッパでの反応は予想外で驚きました。

ファンの方々から応援して頂けて嬉しく思っています。それによってプレッシャーを感じる事はありませんし、ポジティブに捉えて今週末も自分の仕事に取り組みたいと思います。


エミリア・ロマーニャGPの戦いの舞台となるのは昨年14年ぶりにカレンダーに復活したアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ。1周4,909mのコースは7割がストレートでエンジン全開率は70%に達する。

昨年のグランプリでは、2列目独占のホンダ勢の内の2台が共にトラブルによって姿を消す衝撃の展開に。最終的に予選2番グリッドのルイス・ハミルトンが逆転優勝を飾り、4レースを残してメルセデスがコンストラクターズ選手権7連覇の偉業を達成した。

F1エミリア・ロマーニャGPは日本時間4月16日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1エミリア・ロマーニャGP特集

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