10チームの中で”最大級の進歩”を遂げた、とアルファロメオ…ライコネンも入賞争いに自信
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バーレーンでの開幕戦を経てフレデリック・バスール代表は、2021年に向けて最も大きく進化したチームの一つはアルファロメオであり、イモラでの第2戦エミリア・ロマーニャGPに向けて「良い基盤」を築けたと考えている。
バーレーンGPでは2台が終始ポイント争いに絡むなど、グリッド最後尾に沈んでいた昨年とは比べ物にならないほど高いパフォーマンスを発揮。トップ10入りが狙える中団グループに復帰した事は明らかだった。
昨年と比べてバーレーンでのラップタイムは1.217秒低下したものの、フロア形状の変更をはじめとする空力規約改定の影響で全チーム平均は1.64秒低下と、アルファロメオはフェラーリを除いて最も大きな改善値を叩き出している。
実際ライバルチームもスイス・ヒンウィルのチームを警戒している。コンストラクター5位を目標に掲げるアルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は直近のライバルの一つにアルファロメオを挙げた。
イモラ戦を前にバスール代表は「堅実な形でシーズンをスタートさせる事ができ、今週末に向けて良い基盤を築けた。パフォーマンス面での前進は注目に値するものであり、おそらく全フィールドの中で最大級の進歩だと思う」と述べ、開発の進捗に手応えを伺わせた。
ただその一方で「今や我々は中団グループの争いに加わる事となったが、ポイントを獲得するためにはトップ10に入らなければならない」と述べ、更なる努力とハードワークが必要だと訴えた。
「昨年のイモラではシーズン最高成績を残す事ができており、これは今週末に向けての励みになるものだが、2020年のリザルトは今回の期待値を示す漠然とした指標に過ぎない」
「このサーキットでのオーバーテイクが難しい事は分かっているから、ポイント獲得に向けて最良のポジションでレースに臨むため、土曜日のパフォーマンスが非常に大きな鍵となる」
キミ・ライコネンもバスール代表と同意見だ。「イモラでもポイント争いの中心にいられる自信はある。だが簡単にいくとは思っていない」と述べ、入賞に自信を示す一方で楽なレースにはならないとの考えを示した。
「バーレーンでは良い週末を過ごせたけど、結果的にトップ10に入る事はできなかった。つまり木曜日から日曜日まで、あらゆる部分を改善すべくプッシュし続けなきゃならないって事だ。トップ10圏内と圏外の差は非常に小さい」
「宿題をこなして良い週末を過ごし、先頭グループに加われる事を願っている。とは言え、自分達でコントロールできるものとそうじゃないものがあるわけだから、僕らとしては自分たちができることを確実に実行していくだけだ」
昨年のイモラではキミ・ライコネンが9位、アントニオ・ジョビナッツィが10位でフィニッシュしてWポイントを獲得しているが、純粋なペースという点では予選最下位・18番手という事実が示すようにアルファロメオは全チームの中で最も遅かった。
F1エミリア・ロマーニャGPは、日本時間4月16日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。