「悔しい」と角田裕毅、光る走り見せるも挽回叶わず2戦目は13位…クラッシュにスピンと学びの週末に
Published:
アルファタウリ・ホンダの角田裕毅にとって、F1での2戦目となったイモラ・サーキットでのエミリア・ロマーニャGPは、ある意味ルーキーらしい学び多き週末となった。
予選でのクラッシュを経て最後尾からスタートした角田裕毅は、2ラップ目に14番手にまで浮上し、一時はポイント圏内9番手にまで追い上げたものの、終盤のリスタートの際にスピンを喫して15番手にまで転落。最終13位でレースを終えた。
また、レース中には度重なるターン9のトラックリミット違反によって黒白旗(非スポーツマンシップ的行為への警告)が振られ、5秒ペナルティと1点のペナルティポイントが科された。
新人らしからぬセンセーショナルなデビューを飾ったバーレーンとは一転。自身2戦目のグランプリは精彩を欠く形となり、本人をして「悔しい」週末になったが、角田裕毅はこれを糧に次戦以降に活かしていきたい、と気持ちを切り替える。
ヘルメットを脱いだ角田裕毅は「見ていたファンの皆さんにとっては素晴らしいレースになったと思いますが、僕は自分自身にがっかりしていますし、チームにも申し訳なく思っています」とレースを振り返った。
「良いレースができていて、ペースもすごく良かったので、赤旗中断後のスピンは本当に残念でした」
この日はスタートを前に激しい雨が降り、一部はフルウェット、一部はインターからドライといった難コンディションでの戦いとり、角田裕毅にとっては初のF1ウェットレースとなった。
「ウエットでF1マシンを走らせるのは初めてでしたが、慎重に、特に加速では気を付けなければならないと学びました」
「レインコンディションの中、インターミディエイトタイヤでスタートしたのも難しかったのですが、異なるコンディシ ョンでこのタイヤがどう機能するのかを理解する貴重な機会になりました」
「今日はポイント獲得が可能だったはずですが、すべてが学びになったので、この経験を次戦に活かしていきたいと思います」
バーレーン、イモラ共に、事前の走行機会があったが、次戦ポルトガルGPの舞台、アルガルベ・サーキットは角田裕毅にとって未知のコースとなる。
角田裕毅は「第3戦は初めて走るサーキットです。気持ちを切り替えて頑張ります!」と前を向いた。