謝罪するハミルトン、4位健闘のラッセルとは対照的に無得点…庇うメルセデス
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4月24日(日)に行われたF1第4戦エミリア・ロマーニャGP決勝で13位と無得点に終わったメルセデスのルイス・ハミルトンは、4位フィニッシュした僚友ジョージ・ラッセルに触れ、入賞圏外でレースを終えた事についてチームに謝罪した。
見せ場はあった。決して実る事はなかったもののハミルトンは、レースの大部分でピエール・ガスリー(アルファタウリ)を執拗に追い回し、多様な場所と方法で仕掛け続けた。
だが、DRSトレインの中にあって最後まで仕留める事はできず、終盤には昨年まで熾烈なタイトル争いを繰り広げていたライバルのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に周回遅れにされ13位でフィニッシュした。
予選と決勝レースの両方でトップ10入りを逃したのは2009年のベルギーGP以来、13年ぶりの事だった。
ラッセルはイモラを含めた過去4戦で49ポイントを獲得し、ドライバーズランキング4位につけているが、7度のF1ワールドチャンピオンは28ポイントの7位に留まっている。
ハミルトンは「チャンピオンシップから脱落したのは確かだ。間違いない」と述べ、改めて今季のタイトル奪還を諦めたと認めた上で「どうにかして巻き返せるように、できる限り努力し続けるよ」と付け加えた。
メルセデスは決勝レースの前々日までコンストラクターズ選手権で2位につけていたものの、イモラでの週末を経て3位に後退した。ポイントでのチームへの貢献率はハミルトンの35%に対してラッセルが55%という状況だ。
「少なくともジョージはチームのためにポイントを獲得した。同じようにできなかった事をみんなに謝りたい」と述べ、ハミルトンは自身の不甲斐さをチームに謝罪した。
ただし謝罪は一方方向ではない。チームボス、トト・ウォルフ代表はチェッカー後にチーム無線を通じて詫びる事でハミルトンを庇った。
「今日、こんなクルマをドライブさせなければならなかった事を申し訳なく思う。これがドライブできるようなものでない事も、ポイント獲得に値するものでない事も分かってる」
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンもまた「スタートからフィニッシュに至るまでルイスに落ち度はなかった」と述べ、こちらもハミルトンを徹底的に擁護した。
4月24日(日)にイモラ・サーキットで行われた2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャ・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンが通算22勝目を上げ、2位にセルジオ・ペレスが入った事で、レッドブルが6年ぶりの1-2フィニッシュを果たした。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。