クビアト、Honda撤退に失望と悲しみ「ホンダのエンジニアとは一緒に楽しく仕事をしてきたのに…」
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アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトが、2020年FIA-F1世界選手権第11戦アイフェルGPに先立って、2021年末限りでF1からの撤退を発表したホンダと週末に向けての抱負を語った。
ダニール・クビアト
ホンダのF1撤退決定について
来年末にホンダがF1を去るというニュースを聞いて驚いたよ。ホンダのエンジニアと一緒に仕事をするのを楽しんでいたから個人的には悲しいし、レース的観点から言えばガッカリしてる。
だって、ホンダは僕らに可能な限り最高のパワーユニットを提供するために一生懸命に働き、これまでに何度も最高の結果をもたらしてくれてきたわけだからね。
サーキットにいるホンダのスタッフは本当に献身的な連中ばかりだから、撤退する最後まで、今後も全力で仕事に取り組んでくれる事を確信している。
母国レースの出来について
レース終盤に遅いクルマの後ろで足止めされてしまった事は少し悔しけど、それでもロシアでのホームレースの結果には凄く満足している。チームとしてまずまずのポイントを獲得できたし、レースペースも良かったからね。
それに、グランドスタンドにファンがいることの素晴らしさを思い出す事が出来た。ファン不在のレースが続いていただけに、そのありがたさを改めて実感できたし、レース前には観客の皆が僕の名前を呼んでいるのが聞こえて本当に嬉しかった。今年は観客の重要性を再認識したと言わざるを得ないね。
全体として、最近の自分のパフォーマンスには満足している。競争力を高めるためにしなければならない事が分かってきたから、エンジニアも僕もハッピーなんだ。ソチでは正しい方向に向けて更に一歩前進できたから、ニュルブルクリンクに向けて学習を続け、懸命にプッシュしていくつもりだ。
アイフェルGPに向けて
ニュルブルクリンクでレースをするのは久しぶりだ。ここは長い歴史がある非常にクールな昔ながらのクラシックコースだ。再びここでレースができる事を凄く楽しみにしている。
天候が話題になっているけど、今週末はかなり寒くなりそうだね。テストでも何度かそういったコンディションに遭遇した事があるけど、極寒の中でレースをした事はこれまで一度もないから興味をそそられる。雪が降らないことを祈るばかりだよ。
特に目立ったセクションはないけど、ニュルは運転していて楽しいコースだ。低速のシケインもあれば高速のシケインもあって面白いし、急勾配の下り坂でのブレーキングを強いられるターン1も興味深い。ここは特にオープニングラップでトリッキーなんだ。複数のレーシングラインがある場所だから、その中からベストなものを見つける必要がある。
ロシアでは幾つか励みになるような兆候が見られたし、このままいけば、今週末のマシンのパフォーマンスには期待できるし、良い結果を出すチャンスがあると思っている。ミッドフィールドには非常に高い競争力を発揮しているチームもあるけど、僕らもまた、そのグループ内にいる。
F1アイフェルGPの戦いの舞台となるのは、全長5148m、全15コーナーから成るドイツ・ニュルブルクリンクのグランプリコース。ニュルでのF1開催は、当時レッドブルに所属していたセバスチャン・ベッテルが勝利を収めた2013年を最後に途絶えていた。
F1アイフェルGPは、日本時間10月9日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。