F1中国GP 記者会見で質問攻めに合うピエール・ガスリー「ホンダは賞賛されるべきだと思った」全文書き起こし
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F1第三戦中国GPの開幕前日となる4月12日(木)、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、そしてザウバーのマーカス・エリクソンが出席した木曜公式記者会見は、前戦バーレーンGPで4位入賞という驚異的な結果を残したガスリーに質問が集中した。
世界中のメディアがガスリーを追ったバーレーンでの快挙に対する世間の反応、中国GPでのトロロッソ・ホンダのパフォーマンスの展望などについて、多くの質問が飛び交った。ここでは、木曜プレスカンファレンスでガスリーに投げかけられた質疑応答の様子を、全文書き起こしの形で以下に紹介しよう。
バーレーンでの4位入賞に対する反応はどうだった?
ピエール・ガスリー
本当に最高だったよ。まず最初に個人的な事を言えば、僕は子供の頃から本当に多くの時間をレースに費やしてきた。めちゃくちゃトレーニングして、ものすごい量の準備を積んでね。バーレーンでの4位は僕のF1でのベスト・リザルトであり、僕が取り組んできた全ての仕事の成果が形になった瞬間だった。正しい方向に向かって進めている事も確認できた。その事が本当に嬉しかったんだ。
第二に、チームにとってはホンダとの僅か2戦目のレースだった。それにも関わらず、チーム全体が正しい方向に向かっており、コミュニケーションの全てが上手くいき、マシンに競争力があることが確認できた。これは本当に信じられないことだよ。
レースを終えた後の皆からの反応が本当にすごくてビックリしたよ。多くのメディアやテレビが僕らの事を報道してくれた。凄く嬉しいってだけじゃなくて驚きですらあったよ。皆からのサポートも同じ様にすごかった。本当に素晴らしかった。
中国GPでのパフォーマンスにはどの程度自信ある?
ピエール・ガスリー
メルボルンやバーレーンの時以上に自信を持ってるのは間違いないよ。今回の上海インターナショナル・サーキットは僕にとって初めてのコースだから、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれないけど、これまでよりも自信を持っている。でもパフォーマンスが保証されてるわけじゃないし、ミッドフィールドは本当に接戦だから、慎重にならないとね。
© Getty Images / Red Bull Content Pool
バーレーンでのマシンはバランスやグリップという点で本当に最高だった。でも、全てを正しくまとめられなくてコンマ2・3秒を失ったりでもしたら、あっという間に中団グループの最後尾になってしまい、週末の様相が一変してしまう事はちゃんと分かってる。だからこそ極めて注意深くあるべきだし、確実に進めていく必要がある。
トロロッソ・ホンダはバーレーンだけでなく上海でも速い?
ピエール・ガスリー
それは明日言うことにするよ!そうだと良いよね。マシンのポテンシャル、車のセットアップ、そしてタイヤについての理解はより一層深まっているけど、確証を得なきゃならない。今週末はそのための良い機会になると思うんだ。僕らのマシンがどの程度のベースラインを持っているのか、あるいは、バーレーン以外のサーキットでも同じ様にポテンシャルがあるのかって事についてよりハッキリしてくると思う。
バーレーンGPはトロロッソ・ホンダにとって本当に素晴らしいレースになったけど、それが他のトラックでも同じかどうかは分からないからね。だからこそ、明日もその勢いが保てる事を願ってる。明日になれば分かるよ。
ホンダは過去に上海でエネルギー回生に苦労してきたけど、どの程度のパフォーマンスを期待してる?
ピエール・ガスリー
バーレーンのレースで更に色々学んだし、ここ上海でも高い競争力があると期待してる。でもさっきも言ったように、ミッドフィールドの先頭にいられるかどうかは分からない。バーレーンと同じ様なパフォーマンスを発揮するためには、全ての点で上手くやらなきゃならないし、あらゆる事を完璧にこなさなきゃならない。
僕らの得意なコースレイアウトじゃないて事は間違いないね。あの長いバックストレートは簡単にはいかないだろうし。でも、上海ではロングストレートだけでなく、コース中盤のセクションでも速さがなきゃダメだから、そういった点では僕らはコンペティティブなんじゃないかと思ってる。
ハッキリしてるのは、僕らはまだ2戦しかレースをしてないって事だ。メルボルンでの僕らはかなり遅かったし、バーレーンでは予想していた以上に速くて本当に競争力があった。だから、僕らにとっても自分たちの正確なポジションを知るのは今でも難しいんだ。中団の中で戦えるとは思ってるけど、集団の先頭をかけて争えるかは分からない。そうなれば良いなと思ってるよ。
チェッカーを受けた後に、アロンソが開幕戦で発言したのと同じ「僕らはもう戦えるチームだ」って言ってたけど、どういう意味?
ピエール・ガスリー
ただの些細なジョークだよ。僕らはホンダの仕事を称賛しなきゃならないと思ったんだ。彼らはマクラーレンと共に厳しい3年間を過ごしてきたけど、トロ・ロッソとの2戦目にして4位フィニッシュを果たしてみせた。本当に素晴らしい事だよね。ホンダに賞賛を送りたかっただけなんだ。彼らは本当に一生懸命に仕事をしてたからね。
フェルナンドの事は本当に尊敬しているよ。彼はずっとF1におけるベストドライバーの一人だし、僕にとってのヒーローの一人だからね。彼個人をどうこうって話じゃなくて、ホンダは賞賛されるべきだと思ってコメントしただけだよ。
2018年FIA F1世界選手権第三戦中国GPは、日本時間4月13日(金)11時からのフリー走行で幕を開ける。トロロッソ・ホンダにとっては、その真価が問われる重要な一戦となる。