ブレンドン・ハートレー、同士討ちの経緯を説明「原因はコミュニケーションミス」

F1中国GP決勝レース前にエンジニアと話をするブレンドン・ハートレーcopyright Red Bull Content Pool

バードストライクによって3戦の中で2度もフロントウイングを破損するなど、不運続きのブレンドン・ハートレー。第三戦中国GPでもこの悪い流れは断ち切れなかった。

15番グリッドスタートのハートレーに対し、チームは巻き返しのためのアグレッシブな戦略を用意した。周りのライバル勢がソフトタイヤでのスタートを選択する中、ハートレーは全20台中唯一ミディアムタイヤでのスタートをチョイスした。

だが、硬めのミディアムは上手く機能せずグリップが不足、全くペースが上がらなかったため、レース開始早々に後続のピエール・ガスリーとポジションを入れ替えた。ハートレーはロングストレート先のヘアピンを抜けた所でスペースを作り、チームメイトに順位を譲った。これが後の不幸の土台を作った。

中盤になってもペースが上がらない中、ピットストップによってガスリーは再びハートレーの後方に。チームは再度ポジションを入れ替える決断を下した。先の一件が頭の中にあったハートレーは、1回目と同じ様にガスリーに道を譲ろうとした。だが、ガスリーは先程とは異なりヘアピンの入り口でイン側にジャンプ。ハートレーの右リアタイヤと接触し、両者はスピンを喫した。

このアクシデントについてハートレーは、コミュニケーションミスが原因だとの認識を示し、公にガスリーを批判することは避けた。一方のガスリーも自身の責任を認め、ハートレーに対して謝罪している。

同士討ちの原因はコミュニケーションミス

ブレンドン・ハートレー決勝: リタイヤ(20位完走扱い)

トロロッソ・ホンダにとって厳しい一日にになってしまった。レース序盤からウルトラソフトタイヤのグリップが全くなくて、せっかくの戦略が台無しになってしまった。グリッド後方からのスタートだったから、よりチャンスが得られそうな代替ストラテジーを用意してたんだけど、残念ながら上手くいかなかった。

ピエールとのアクシデントについてはコミュニケーションのミスだと思ってる。僕ら二人は全く違う戦略を取っていたから、チームからポジションの入れ替えについて打診されたんだ。レーススタート時にも同じ様な事をしていて、その時はターン14の出口でピエールを先に行かせたんだけど、2回目も同じ様にやろうと思ったら、エイペックスの所で後ろからぶつけられてしまったんだ。

ギアボックスに問題が見つかったからレース終盤にリタイヤを強いられてしまった。それでおしまい。長い午後だったよ。


決勝当日の上海インターナショナル・サーキット上空には青空が広がり、週末を通して最も暖かいコンディションの中でのレース開催となった。トロロッソ・ホンダ勢の相討ちによって出動したセーフティカーを利用し、果敢なタイヤ戦略を選んだレッドブルのダニエル・リカルドが、昨年のアゼルバイジャンGP以来となる大逆転勝利を上げた。

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