「これが今日の自分達の実力、好転見込まれる決勝の気候に期待」とトロロッソの技術責任者
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14日(土)に行われたF1中国GP公式予選を終えて、トロ・ロッソの技術部門を率いるジェームス・キーが状況を説明、予想以上に厳しい週末との認識を示した。
前戦バーレーンGPでは、中団勢として頭一つ飛び抜けたペースを発揮したトロロッソ・ホンダだが、第三戦の地、上海インターナショナル・サーキットは大きく後退。バーレーンGP予選時の気温が27℃であった一方、今回は僅かに12℃。今週末の不振の原因について、15番手に終わったブレンドン・ハートレーはコンディションの違いを指摘している。
17番手でQ1ノックアウトと相成ったピエール・ガスリーは、土曜午前のFP3開始前にマシンセットアップを変更。これが失速の原因の一つである可能性に言及した。初日金曜の2回のセッションでのガスリーは、11番手と12番手を記録。トップ10を射程圏内に捉えつつあった。
予選を振り返ったキーは「これが今日の自分たちの実力」と語り、これ以上の結果は望めなかったとの考えを示した上で、好転が見込まれる決勝の天候が追い風となる事を願う、と述べた。決勝が行われる日曜は、晴れて気温も20℃近くにまで上昇する予報となっており、今週末で最も暖かいコンディションに恵まれる可能性が高い。
予想以上に厳しい週末、これが今日の自分達の実力
ジェームス・キーテクニカル・ディレクター
予想していた以上に厳しい週末になっている。上海が前回のバーレーンよりも我々向きでない事は分かっていたが、もう少し良い結果を期待していた。誰にとっても同じ条件ではあったが、強風と非常に低い気温が助けになることはなく、バランスを見つけるのに苦労してしまった。
初日にはもっと競争力があっただけに、ピエールが今日のマシンに満足できていないのは致し方ないと言える。残念な事に今日はQ2に進めなかった。どこでタイムを失ってしまったのかを理解するために、詳細に分析する必要がある。ブレンドンはQ2に駒を進めてくれたが、幾らか改善しクリーンなラップを走ったものの、期待したほどの成果を上げる事はできなかった。
これが今日の自分たちの実力なのだという事に向き合わねばならないね。明日は良い天気に恵まれてステップアップできる事を祈ってる。全体として残念な予選になってしまったが、何がこれほどまでに競争力を阻害していたのかについて、詳しく調査して解決する必要がある。
2018年FIA F1世界選手権 第三戦中国GP決勝レースは、日本時間4月15日(日)15時10分から上海インターナショナル・サーキットで行われる。