“ミス”によって予選出走を逃したアルボン「欲張りすぎた」と落胆するも、決勝については楽観視

トロ・ロッソのガレージ内でモニターを見つめるアレックス・アルボン、F1中国GPCourtesy Of Red Bull Content Pool

トロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンはクラッシュによる身体への影響以上に、アクシデントが自身のミスによって起きてしまった事に落胆している。

F1デビュー3戦目を迎えたアルボンは、予選前最後のプラクティスの最終盤、ホームストレートへと抜ける最終16コーナーを通過したところでアウト側に膨らんで芝に乗り上げクラッシュ。クルマはバリアへと激突し、予選までに修復不可能なダメージを負った。

「FP3でのクラッシュはかなり大きかったけど僕は大丈夫だ。むしろ、自分がミスしてしまった事に対してガッカリしている」とアルボン。「当然のことながら、FP3でのタイムシートには意味はなく、重要なのは予選の方だからね」

事故が起きたのはアタックラップで、アルボンは事故が発生するまで自己ベストを刻んでいた。

「最終コーナーの人工芝で色々試してたんだ。上手くやれればタイムをゲイン出来る場所だからね。毎回リアが若干滑るんだけど、普通はリカバーできるんだ。でも、あの時は欲が出てしまいアクセルを戻さなかったんだ。あわよくばコース側にスピンしてくれればと思ったけど、クルマは右側に流れてしまって壁にぶつかってしまった」

予選でタイムを残せなかったため、アルボンは日曜のレースをピットレーンからスタートする事になる。上海インターナショナル・サーキットは1.2kmものロングストレートを有するため、DRS効果が増している今季マシンであればオーバーテイクは決して不可能ではない。

それに加えて、今週末のSTR14はポイント獲得に足るポテンシャルを示している。チームメイトのダニール・クビアトは、予選でトップ10まで1000分の22秒というパフォーマンスを発揮。11番グリッドを手に入れた。アルボンはレースペースには自信があると語り、最後尾からポイントを目指していくと誓う。

「(事故は残念だが)ポジティブな部分もあった。FP2は良かったしレースペースも力強いから、決勝レースに向けては楽観視してる。簡単なレースにはならないだろうけど、オーバーテイクできるだけの速さはあると思うし、幾らかポイントが獲れればって思ってる」

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