アルファタウリを「スナップショット」するF1王者ルイス・ハミルトン、フロアに注目
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7度のF1王者ルイス・ハミルトンは優勝争い、タイトル争いへの復帰に向けて、フィールド後方を走るアルファタウリの車体デザインでさえ詳細にチェックし、メルセデスの空力部門にフィードバックしていることを認めた。
レース後のパルクフェルメでライバルチームの車体を”偵察”するのはセバスチャン・ベッテルの十八番であったが、4度のF1王者は昨年末を以てF1でのキャリアに終止符を打った。
メルセデスはかつて、V6ハイブリッド・ターボ次代の絶対王者として君臨していたが、現行グランドエフェクトカーが導入された2022年以降は優勝僅か1回に留まっており、チームとしては今年、ブラウンGP買収2年目の2011年以来となる未勝利の危機に立たされている。
ハミルトンは昨年、ドライバーズ・ランキング6位に留まったが、今季は最終アブダビGPを前に、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスに続く3位を確定させた。
2022年と比較して今季は改善されたのかと問われたハミルトンは「どうだろうね。去年のブラジルでは勝ったけど、今年のバーレーンでは1.5秒遅れでシーズンをスタートしたわけだからね」と答えた。
「クルマが進歩しているのは間違いなく良い事だし、冬に期待している」
「僕はここに留まり続けるわけだし、空力部門の責任者とは連絡を取り合っていて、毎週、彼の仕事の進捗をチェックしてるんだ。どうなってる?何やってるの?進歩してる?これを試してみた?ってね」
「僕はあらゆるクルマのスナップショットを撮ってるんだけど、この間はアルファタウリのクルマの下を見て、その後『ねえ、フロアにこんなのを付けてたよ』って伝えたんだ」
メルセデスに限らず、全てのチームはライバルのマシンを写真に撮って詳細に研究しており、ハミルトンの報告の大部分は英国ブラックリーの空力エンジニア達にとって既知の事実に終わる事が多いようだが、稀に新発見?もあるようだ。
ハミルトンは「兎に角、何か伝えられるものがないかを探すんだ。まぁ大抵の事は彼らも知っているけどね」と付け加えた。
角田裕毅とダニエル・リカルドを擁するアルファタウリは最近、カタールとアメリカの2戦連続でフロアにアップグレードを投入した。噂では今週末のアブダビGPでも改良型のフロアを持ち込む計画だという。