マクラーレン、2戦連続でパフォーマンス不足「腹が立つ」とフェルナンド・アロンソ

カナダGPのピットを歩くフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンcopyright Mclaren

6月10日(日)に開催された第7戦F1カナダGPを終えて、マクラーレンのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンが自身の戦いを振り返った。キャリア300戦目の節目に挑んだアロンソは給気冷却パイプの破損によりリタイア、バンドーンは16位フィニッシュを奮わなかった。

チーム代表のエリック・ブーリエは「忘れ去りたい一日」とコメント。アロンソのマシンに発生したのとは別に、レース終盤のバンドーンにエネルギーマネジメントの問題が発生していた事を明かした。

開幕オーストラリアGPで選手権ポイント12点を獲得したのは良かったが、その後のリザルトは徐々に下降を続け、前戦モナコGPでついにノーポイントに。続く今回のカナダもノーポイントに終わった。

レースを終えたアロンソはMCL33のパフォーマンス不足に言及し「腹立たしい」と不満を示し、トリプルクラウンの夢の実現のため、今週末に控えたルマン24時間レースに向けてフランスへと飛び立った。

F1カナダGP決勝を終えて

フェルナンド・アロンソ決勝: リタイヤ, グリッド: 14位

レース序盤は面白かったさ。特に、セーフティカーからのリスタート後に3台を追い抜いた時はね。セルジオ(ペレス)がコースオフして芝の上で横を向いてたんだけど、コースに戻ってこようとしたんだ。どんなラインを走ろうとしてるのか予想がつかなくて大変だったよ。その後、レースが半分過ぎた所でパワーロスを感じ、リタイアするよう言われた。

残念だし腹は立つし本当にガッカリさ。今週末の僕らには競争力がなかった。もっと高いパフォーマンスを引き出す方法を見つけなきゃならない。信頼性も重要だ。シーズン序盤にあれだけポイントを取っていたのに、ここ2戦はこのザマだ。今日はリタイア、前のモナコでは7番手を走っていたのにリタイアだ。マシンには改善が必要なエリアがあるから引き続き努力が必要だ。

明日にはル・マンにいなきゃならないから、今夜フランスに飛ぶ予定だ。月曜日は慌ただしくなりそうだよ。新しい経験ができる事を本当に楽しみにしてるんだ。

ストフェル・バンドーン決勝: 16位, グリッド: 15位

スタートは本当に運がなかった。蹴り出しは良かったんだけど、あのアクシデントのせいで壊れたパーツやらなんらやが大量に飛び散ってたから、避けようがなかったんだ。右フロントがパンクしてしまい、レースを始める前からタイヤがオジャンになってしまった。

厳しい1日だった。マシンの下に大きなデブリが入り込んじゃって、1周目からピットインを強いられた。ピットストップでは大幅にタイムをロスしちゃったし、その時点でレースは終了って感じだった。個人的にはここ数戦の進歩はすごくポジティブだったけど、今回はチーム全体としての予選のパフォーマンス不足が露呈してしまった。予め予想していたことだけど、残念ながら現実のものとなってしまった。

やるべき仕事が山積みだよ。これからの数戦がどうなるかは全く分からないよ。去年を思い返せば分かるけど、苦しいレースを予想してたのに蓋を開けてみたらOKだったなんて事もあるから、あまり先の事は予想したくないんだ。口をつぐんで待つのみだよ。

次のポール・リカールは僕だけじゃなくて皆にとって未知のサーキットだね。その後はオーストリアを経て、シルバーストンでの戦いが続く。この先数週間は忙しいけど楽しみにしてるよ。できれば、もう少しツキに恵まれるといいね。


レースはフェラーリのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウインを決めキャリア通算50勝目を上げた。2位はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス、3位にはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが続き、予選順位そのままの3名が表彰台に上がった。

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