フェルナンド・アロンソ、DNF危機…エンジントラブルなければ「表彰台もあり得た」
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6月19日(日)に行われたF1第9戦カナダGP決勝を最終9位で終えたフェルナンド・アロンソは、エンジントラブルがなければ表彰台もあり得たとして、信頼性の向上に取り組むようアルピーヌに訴えた。
アロンソは10年ぶりに最前列に着いたものの、不運にもピットストップの機を逃し、更にはファイナルラップで後続のバルテリ・ボッタスに対し複数回に渡って進路を変更したとして、7位フィニッシュの後に5秒ペナルティを受け最終9位に終わった。
現実的な目標として掲げていた5位は叶わず、チームメイトのエステバン・オコンにも前を許したジル・ビルヌーブ・サーキットでのレースを終えアロンソは、その敗因について次のように説明した。
「表彰台、または4位でフィニッシュできなかったのは、14号車の信頼性に問題があった事と、バーチャル・セーフティーカー(VSC)のタイミングが不運だったことが原因だ。運はコントロールできないが信頼性は別だ。もっと向上させなければならない」
「20周目にエンジントラブルが発生し、ストレートの序盤やコーナーからの立ち上がりでエネルギーが切れるようになってしまった。修復しようとしたけど上手くいかなかった」
エンジントラブルを経てアロンソの脳裏にはリタイヤの4文字が浮かんでいた。
「幸いな事にリタイアせずに済んだし、ポイントも稼げたけどね」
「エンジントラブルが起きて以降は、ただ生き残ることだけを考えて走った。何とかDRSに入るために、コーナーでは”神風”のような走りをした」
具体的に何が原因なのかは定かでないが、チーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは「マシンに小さな問題があった」と説明し、チームは「エア漏れの疑い」があるとしている。
この日の表彰台の最後にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が滑り込む結果となったが、アロンソは、トラブルさえなければ表彰台に上がったのはハミルトンではなく自身だったと考えている。
「あの時点まで僕らは表彰台を争っていた。序盤はハミルトンより力強いと感じていたし、フェルスタッペンやサインツほどのペースはなくても、ハミルトンとメルセデスをコントロールする事はできたはずだ」
終盤はチームメイトのオコンに前を塞がれ完全にスタックした。アロンソはチームが自身をオコンの前に行かせなかった事に不満を持っている。
「今週末は僕の方が圧倒的に速く、ストレートでは多かれ少なかれ1秒近い差があったし、レースでも僕の方が速かったから本当に悔しい」
「7位フィニッシュだなんて、信じられないよ」
6月19日(日)にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた2022年F1第9戦カナダグランプリ決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインでの2連勝を飾り、2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位表彰台にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは7月1日のフリー走行1で幕を開ける。