僚友に及ばずQ1敗退のオコン、ガスリーより「数kg」クルマが重いと弁明
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18番手でQ1敗退を喫した6月8日(土)のF1カナダGP公式予選を経てエステバン・オコン(アルピーヌ)は、過去数戦に渡って車体重量が僚友ピエール・ガスリーと比べて「数kg」重いと弁明した。
オコンは第5戦中国GPまで予選でガスリーを上回ってきたが、イモラを除いてマイアミGP以降は遅れを取っており、ジル・ビルヌーブ・サーキットでの1アタック勝負では今季3回目の敗北を喫した。ガスリーは15番手でクルマを降りた。
トラフィックなのか、路面の急激な進化なのか、それとも適切なタイミングでコースインしなかったことなのか。Q1敗退の理由について問われたオコンは「今週末は基本的に、あまりにも多くの点で上手くやれていないんだ」と説明した。
「ラップの序盤に少しばかりトラフィックがあったし、タイヤの準備も万全じゃなかった。ラップ中にも少しトラフィックがあって、それによってコンマ1秒を失ってしまった。僅差での争いにおいては理想的とは言えない」
「それにここ数戦以降、2台のクルマには重量に差があるんだ。近い内にピエールのクルマもそうなるけど、ローテーションされるものがあってね。結果的にそれが今日の問題のリストに加わった形で、そういうわけで先に進めなかったんだ」
その重量の差はラップタイムにどの程度の影響を与えるものなのか?と問われるとオコンは、直接的には回答せず、クルマの重量の違いは「数kgだ」と答えた。
アルピーヌが中国GPに持ち込んだフロアのアップグレードは1セットしかなく、それが与えられたのはオコンだった。ガスリーがアップグレードを手にしたのは翌戦のマイアミだった。
カナダではレッドブル、メルセデス、アストンマーチン、ウィリアムズ、RB、ザウバー、ハースが新たな空力アップグレードを持ち込んでいるが、アルピーヌはフェラーリ、マクラーレンと並び、これまでのシーズンと同スペックとなっている。
前戦モナコGPで起きたガスリーに対する衝突のペナルティとしてオコンは、日曜のレースを5グリッドダウンの最後尾からスタートする事になる。
「もちろん、最善を尽くすつもりだ」とオコンは語る。
「戦略的にチャンスがあることは明らかだしね。3回目のフリー走行ではタイヤのデグラデーションが確認できた。僕らよりタイヤ的に厳しいドライバーもいるだろうし、そうであれば、良いレースができるはずだ」
アルピーヌはカナダGPを前に2024年末限りでのオコンのチーム離脱を発表した。来期の予定は未定だが、ハースの小松礼雄代表はオコンを「真剣に検討」していると認めた。
2024年F1カナダGP予選ではジョージ・ラッセル(メルセデス)がキャリア2度目のポールポジションを獲得。ラッセルと同タイムのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手に続く結果となった。
決勝レースは日本時間6月9日(日)27時にフォーメーションラップが開始され、1周4361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。