名コンビ消滅…ボニントン、フェラーリF1移籍のハミルトンを追わず レースエンジニアリング部門の責任者に
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ルイス・ハミルトンのレースエンジニアを務めるピーター・ボニントンがメルセデスのレースエンジニアリング部門の責任者に昇進した。これにより2025年シーズンに向けてハミルトンと共にフェラーリに移籍する可能性が消滅した。
今週末のF1第15戦オランダGPを前にメルセデスは、ボニントンが即時、同職に就くことを明らかにした。一方でボニントンはこの新しい役割と並行して残りのシーズンもハミルトンのレースエンジニアとしての職務を継続し、2025年も2名の内のいずれかのドライバーのレースエンジニアを務める予定だ。
ハミルトンが2013年にマクラーレンから移籍して以来、「ボノ」の相性で親しまれるボニントンは一貫してレースエンジニアを務めてきた。両者はこれまでの11年半に渡って84勝を挙げ、6度のドライバーズタイトルを獲得し、F1史上最も成功したコンビとなった。
ハミルトンのフェラーリ移籍が発表されて以降、ボニントンも共にマラネッロのチームに移籍するのではないかと噂されていたが、2人は来季以降、別々の道を歩むことになる。
2004年にジョーダングランプリのデータエンジニアとしてF1のキャリアをスタートしたボニントンはその後、ホンダF1に加わり、ジェンソン・バトンのパフォーマンスエンジニアを務めた。
ホンダの撤退を経てチームがブラウンGPへと名前を変えた後もブラックリーのチームに留まり、2009年にバトンを初のワールドチャンピオンに導くと、チームがメルセデスに買収された後はミハエル・シューマッハのパフォーマンス・エンジニアを務めた。
2011年9月にシューマッハのレースエンジニアに就任し、翌年末にシューマッハが引退するとハミルトンのシニアレースエンジニアに就いた。