フェルスタッペン、高いエンジン全開率を誇る高速のスパへ「自分たちが本命だとは考えていない」
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2020年FIA-F1世界選手権第7戦ベルギーGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでフェルスタッペンは予選5番手からスタート。直後にキミ・ライコネン(アルファロメオ)と接触して左前のサスペンション周りを破損し、オー・ルージュの中程でクラッシュを喫した。
6戦を終えて、フェルスタッペンは95ポイントを獲得してドライバーズランキング2位につけている。首位を走るルイス・ハミルトン(メルセデス)との差は37ポイントで、後ろからは6ポイント差でバルテリ・ボッタス(メルセデス)が迫っている。
フェルスタッペンはカレンダー随一のエンジン全開率を誇る超高速のスパでの争いについて、今シーズンの中で最も厳しいレースになると思うか?と問われると、「自分たちが本命だとは考えていない」と返すに留めた。スパの平均速度は240kmにも達し、セクター3の全開率は約93%にも上る。
自分たちが本命だとは考えていない
マックス・フェルスタッペン
スパはカレンダーの中で一番好きなサーキットだから、走るのを毎回楽しみにしている。伝統的なタイプのコースだから場所によってはあまりランオフエリアが広くない。1周を通してアップダウンが大きく、低速コーナーが少ないため、F1マシンだとフルスピードで走行できるから本当に気持ち良い。ミドルセクターは特にね。
コースの中で一番のお気に入りは高速の左コーナー、プーオン(ターン10・11)だ。あそこは本当に速度が高い。ロングストレートとインフィールド区間とのバランスを上手く取る事が重要で、スパでは常にセットアップ面での妥協が求められる。ローウイングを使う事から分かる通り、ここはダウンフォースレベルがかなり低く、クルマが生き生きと動き回ってくれるから凄くエキサイティングなんだ。
チームおよびドライバーズチャンピオンシップで2位につけているし、(スパから始まる3連戦では)この勢いを維持できるよう頑張るだけさ。ロングストレートが多い分、ここはオーバーテイクが可能だけど、予選では後続の連中がすぐ背後にまで接近してくるだろうし、パワーで優位なメルセデスも明らかに速いはずだ。
過去数年の僕らのスパでのリザルトは良かったり悪かったりを繰り返しているから、今年のレースがどうなるかは分からない。コースレイアウト的に僕らのパッケージ向きではないから、僕らとしては自分たちが今回のレースの有力候補だとは考えていないけど、これまで通りに全力でプッシュして、チームとして最大限の結果を出していきたいと思っている。
いつもならスパにはオレンジアーミー(フェルスタッペンの母国オランダのファン)が大挙してやってくる分、今回はファン不在でレースをしなきゃならず残念だけど、自宅でテレビを見ながらレースを楽しんでくれることを願っている。
1週間の休みが取れて良かった。トリプルヘッダーだった事を思えば尚更にね。チームのみんなが休息を楽しんで再充電できていると良いな。
ベルギーGPの戦いの舞台となるのはスパ・フランコルシャン。カレンダー最長となる1周7,004mのコースは、平均240km/hを誇るF1随一の超高速サーキットとして知られる。
昨年のグランプリでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がキャリア初のポール・トゥ・ウインを飾り、2位にルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位にバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。
F1ベルギーGPは、日本時間8月28日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。