2019年F1ベルギーGP 決勝スターティンググリッド:予選順位大変動…9台が降格
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2019シーズンF1世界選手権第13戦ベルギーGPの公式決勝スターティンググリッドが、FIA国際自動車連盟より発表された。エンジン及びギアボックス交換、そしてパルクフェルメ違反のために半数近い全9台が降格処分を受け、予選順位とグリッドとの間に大きな変更が生じた。
ホンダ最新スペック4を投じたアレックス・アルボン(Red Bull)とダニール・クビアト(Toro Rosso)、そしてメルセデスのアップグレード版フェーズ3の封を切ったランス・ストロール(Racing Point)が、複数エレメントの交換で最後尾に後退した。クビアトは、合わせてギアボックス交換ペナルティを受けた。
ルノー製スペックCパワーユニットの封を切ったダニール・クビアトとニコ・ヒュルケンベルグ(Renault)、そしてカルロス・サインツ(Mclaren)の計3台は、年間上限数を超えるICE=内燃エンジンの投入で5グリッド降格を受けた。更にサインツは、予選Q1ノックアウトの17番手に終わり、決勝を前にMGU-KとES及びギアボックスを交換。最後尾へと後退した。
予選Q1でエンジンブローが発生し、赤旗の原因を作ったアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィは、決勝を前に4基目となるICE=内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hを開封。サインツ同様、最後尾へと後退した。ジョビナッツィは再びアップグレード版を使用する。
同じく予選Q1でエンジントラブルに見舞われ、大量の白煙と炎を吐いたウィリアムズのロバート・クビサは、問題が発生したメルセデスのフェーズ3ではなく、以前使用していた旧型のICE、ターボ、MGU-Hへと換装。更に、パルクフェルメ規定を破って、予選時とは異なる仕様のリアウイングへと交換したため、レギュレーションの定めに従い、ピットレーンから決勝をスタートする。
今回のグリッド変動の影響を受けなかったのは上位5台のみであった。降格組の影響で最も大きな利を得たのは、予選19番手のジョージ・ラッセル(Williams)。5グリッド繰り上がり、14番グリッドを手にした。逆に、最もポジションを落としたのは予選7番手のヒュルケンベルグ。きっかり5グリッド繰り下がり、12番グリッドに降格した。
ポールポジションはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。自身初のポール・トゥ・ウインと、跳馬今季初勝利を目指す。
2019年FベルギーGP スターティンググリッド
Pos | No | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|---|
1 | 16 | フェラーリ | 1(-) | |
2 | 5 | フェラーリ | 2(-) | |
3 | 44 | メルセデス | 3(-) | |
4 | 77 | メルセデス | 4(-) | |
5 | 33 | レッドブル | 5(-) | |
6 | 7 | アルファロメオ | 8(+2) | |
7 | 11 | レーシングポイント | 9(+2) | |
8 | 20 | ハース | 10(+2) | |
9 | 8 | ハース | 11(+2) | |
10 | 3 | ルノー | 6(-4) | |
11 | 4 | マクラーレン | 12(+1) | |
12 | 27 | ルノー | 7(-5) | |
13 | 10 | トロロッソ | 16(+3) | |
14 | 63 | ウィリアムズ | 19(+5) | |
15 | 55 | マクラーレン | 17(+2) | |
16 | 18 | レーシングポイント | 13(-3) | |
17 | 23 | レッドブル | 14(-3) | |
18 | 99 | アルファロメオ | 15(-3) | |
19 | 26 | トロロッソ | 18(-1) | |
20 | 88 | ウィリアムズ | RT |
ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間9月1日(日)22時10分から行われ、1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事で勝敗を決する。