激怒するアロンソ「奴はトップからの走り方しか知らねえのかよ!」に対してハミルトンは…

レース後にメディア取材に応じるルイス・ハミルトン(メルセデス)、2022年8月28日F1ベルギーGPCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

F1第14戦ベルギーGPのオープニングラップでのルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触事故についてフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は無線を通して激怒した。

「なんて愚かなヤツなんだ!外からドアを閉めてきやがった。せっかく最高のスタートを切ったのに、あいつはトップからスタートする走り方しか知らねえのかよ!」

ハミルトンは1周目のレ・コーム(ターン5)でのターンインの際、イン側のアロンソに覆い被さる形で接触。44号車メルセデスW13は大きく宙に浮き、落下の際に路面に激しく打ち付けられた。

アロンソはレースを続行して大満足の6位フィニッシュを飾ったが、ハミルトンはリタイヤを余儀なくされた。7度のF1王者らしからぬミスだった。

アロンソの怒号についてハミルトンはレース後「特に反応する事はないよ。頭に血が登っている時にどう感じるかは分かっているから」と語った。

「ただ、彼が僕のことをどう思っているのか知れたのはある意味良かった。それが公になったこともね。あれは意図的なものじゃなかったけど責任は僕にある。それが大人の対応ってものさ」

スチュワードは一件について、レーシングインシデントだと判断。何らの処分も科さなかったが、ハミルトンは「間違いなく僕のせいだ」と非を認めた。

「レースだから全力を尽くしたんだ。ターン5でアウト側からオーバーテイクしようとしたけど、十分にスペースを空けなかったために、その代償を払うことになった」

この日のクラッシュによりハミルトンは、今季唯一の全戦完走者という名誉を失う事となった。


8月28日(日)にスパ・フランコルシャンで行われた2022年F1第14戦ベルギーGPの決勝レースでは、14番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季9勝目をマーク。2位にチームメイトのセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位表彰台にカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込む結果となった。

ザントフォールト・サーキットを舞台とする次戦オランダGPは、9月2日のフリー走行1で幕を開ける。

F1ベルギーGP特集

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