フェルスタッペン「本当に難しい」ペナからの逆転に向け”妥協点”を模索
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今季5基目のICE(内燃エンジン)の投入により2024年のF1ベルギーGPで10グリッド降格ペナルティを受けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、自身がスパ最速とみなすマクラーレンを逆転すべくセットアップの最適な妥協点を模索している。
フェルスタッペンはオープニングセッションで後続にコンマ5秒もの大差をつけたが、続くFP2ではマクラーレン勢に先行を許して3番手で初日を終えた。
とは言え初日に限って言えば、レッドブルはシングルラップでマクラーレンに劣っておらず、ロングランでは先行している。
FP2でトップを刻んだのはランド・ノリスだが、フェルスタッペンとは異なり2セットのソフトを使ったほか、計測のタイミングもセッションのより後半で、ダウンフォースが求められるセクター2ではクリーンエアを使い、最終セクターでは僅かにトウの恩恵を受けた。
初日を終えたフェルスタッペンは「何が良いのかを見極めるために幾つか試してる最中なんだ」と1日を振り返った。
「スパはセクター1・3でトップスピードが要求される一方、かなり長いミドルセクターではコーナリングスピードが必要で、バランスを見つけるのが本当に難しい。これからデータを見て分析するつもりだ」
「今日はかなりポジティブなスタートが切れたけど、2回目のプラクティスはそれほど良くなかったかもしれない。変更を加えた点を含めて幾つか確認が必要だ」
速度域別のコーナリング速度からは、この日のRB20が低中速コーナー重視のセットアップを使っていたことが読み取れる。一方でマクラーレンはレッドブルに対して高速コーナーやストレートでタイムを稼いでいた。
過去2大会でフェルスタッペンはグリッド降格ペナルティを受けながらもスパでのレースを制しているが、今季のRB20に過去2年ほどのアドバンテージはない。ただ、インタビューに答えるフェルスタッペンの表情は決して暗くはなかった。
「今週末はペナルティを受ける関係で少し後方からのスタートになるから、レースに向けてすべてを最適化できることを願っている」とフェルスタッペンは語る。
「当然、良い予選をしたいと思っているけど、一番重要なのはレースだ。だから、そこに集中する」
フェルスタッペンは先月のスペインGPを最後に表彰台の頂点から遠ざかっている。
2024年F1ベルギーGPのFP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス。2番手にオスカー・ピアストリが続いたことでマクラーレンがタイムシートのトップを独占した。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。
FP3は日本時間7月27日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってスパ・フランコルシャンで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。