F1バーレーンGP 2018《決勝》結果とダイジェスト / ホンダ F1復帰後最高の4位入賞!ピエール・ガスリー見事な走り
Published:
2018年F1第二戦バーレーンGP決勝レースが日本時間9日(月)0時から行われ、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウインを果たし、開幕2連勝を挙げた。2位はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス、表彰台の最後には9番グリッドから怒涛の追い上げを見せたルイス・ハミルトンという結果となった。
ウェットレース確率0%のバーレーン・インターナショナル・サーキット。現地サクヒールはこの日も晴れ渡り、気温28℃、路面温度33℃のドライコンディションに恵まれた。
ホンダ、トロ・ロッソ共にF1復帰後最高位
ポディウムの3人に続いたのはトロロッソ・ホンダ。5番グリッドのピエール・ガスリーが見事な走りを見せ4位入賞を果たした。ホンダとしてはエンジンサプライヤーとして2015年にF1に復帰して以降の最高位。マクラーレンと袂を分った日本のエンジンメーカーは、ついに胸を張れる結果を残した。
© Getty Images / Red Bull Content Pool
ブラックアウトと共に上手くマシンを蹴り出したガスリー、前を行くダニエル・リカルド(Red Bull)をオーバーテイクし最高のスタートを切った。メルセデスとフェラーリを除き、トロロッソ・ホンダのレースペースを脅かすマシンは一台としてなく、終始直近のライバル達を退けた。
惜しむらくはブレンドン・ハートレー。序盤にフォース・インディアのセルジオ・ペレスと接触し、10秒ペナルティを科されたのが大きく響いた。レースを通して追い上げを図ったが中団グループの争いは激しく、13番手でチャッカーフラッグ。追い打ちをかけるように、フォーメーションラップでの審議の一件がレース後に違反と判断され、17位の最下位降格となった。
お粗末なフェラーリ、我慢の勝負制したベッテル
メルセデスが完璧なレース運びを見せた一方、この日のフェラーリは精彩を欠いた。
フロントローのキミ・ライコネンは36周目、2度目のタイヤ交換のためピットイン。左リアタイヤの交換が終わらぬままにピットアウトし、メカニックをはねるアクシデントが発生した。負傷したクルーは複数箇所を骨折、即座にメディカルセンターへと搬送された。手術は無事成功している。
ガレージ内が混乱に陥る失態を演じたフェラーリ陣営だが、ポールシッターのベッテルは見事なタイヤマネジメントを披露した。タイヤの性能低下が著しいバーレーン・インターナショナル・サーキット、2ストップ以上必至の難しい状況の中、第二スティントでソフトタイヤの寿命を大幅に超過する39周を走破。見事1ストップで全57周を走りきってみせた。
痛恨のダブルリタイヤ喫したレッドブル勢
冴え渡るロングランペースを武器に、表彰台の可能性高かったレッドブル勢であったが、レース開始早々に2台ともが消える忘れ去りたいレースとなった。
注目のオープニングラップ。15番グリッドからの追い上げを狙うマックス・フェルスタッペンはハミルトンと接触、左リアタイヤをパンクさせた。同じ瞬間、僚友ダニエル・リカルドのマシンが突如シャットダウン。コース脇にマシンを停めた。電気系統のトラブルが疑われている。
© Getty Images / Red Bull Content Pool、タイヤ同士が接触しパンクに見舞われた
2台のレッドブルがアクシデントに見舞われた事で、コース上にはバーチャル・セーフティーカーがコールされた。片足を引きずりながらも、何とかしてピットに戻ろうとしたフェルスタッペンだが、辿り着くこと叶わず5周目にリタイヤとなった。
2018年F1第2戦バーレーンGP決勝リザルト
Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | Pts |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 57 | 1:32:01.940 | 25 |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 57 | +0.699 | 18 |
3 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 57 | +6.512 | 15 |
4 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 57 | +62.234 | 12 |
5 | 20 | マグヌッセン | ハース | 57 | +75.046 | 10 |
6 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 57 | +99.024 | 8 |
7 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 56 | +1 lap | 6 |
8 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 56 | +1 lap | 4 |
9 | 9 | エリクソン | ザウバー | 56 | +1 lap | 2 |
10 | 31 | オコン | フォースインディア | 56 | +1 lap | 1 |
11 | 55 | サインツ | ルノー | 56 | +1 lap | 0 |
12 | 16 | ルクレール | ザウバー | 56 | +1 lap | 0 |
13 | 8 | グロージャン | ハース | 56 | +1 lap | 0 |
14 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 56 | +1 lap | 0 |
15 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 56 | +1 lap | 0 |
16 | 11 | ペレス | フォースインディア | 56 | +1 lap | 0 |
17 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 56 | +1 lap | 0 |
NC | 7 | ライコネン | フェラーリ | 35 | DNF | 0 |
NC | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 3 | DNF | 0 |
NC | 3 | リカルド | レッドブル | 1 | DNF | 0 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 28℃ |
路面温度 | 33℃ |
周回数 | 57 |
セッション概要
グランプリ名 | F1バーレーンGP |
---|---|
レース種別 | 決勝 |
レース開始日時 |
サーキット
名称 | バーレーン・インターナショナル・サーキット |
---|---|
設立 | 2004年 |
全長 | 5412m |
コーナー数 | 15 |
周回方向 | 時計回り |