角田裕毅のRB勢がトップ4発進、フェルスタッペンは不満のオンパレード / F1バーレーンGP 2024《FP1》結果とダイジェスト

バーレーン・インターナショナル・サーキットを周回するダニエル・リカルド(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1)、2024年2月29日F1バーレーンGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

2024年F1世界選手権の初戦となるバーレーンGPが2月29日(木)に開幕を迎え、ダニエル・リカルド(ビザ・キャッシュアップRB)が1分32秒869を記録して今季最初のフリー走行でトップに立った。チームメイトの角田裕毅は4番手を記録した。

RBは2台の「VCARB 01」に対して同じ時間帯にソフトタイヤを投入。リカルドはトップタイムを刻み、角田裕毅に0.314秒差をつけた。RBの2人の間にはマクラーレン勢が割って入った。

ランド・ノリスはリカルドに1000分の32秒差の2番手をマークし、2年目のF1に臨むオスカー・ピアストリは3番手を記録した。トップ4は全てソフトでの計測で、ザウバーを含めた3チーム以外はミディアムでのラップとなった。

バーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)は晴天に恵まれ、日本時間20時30分からのオープニングセッションは気温20℃、路面温度35℃のドライコンディションでスタートした。コースは先週末のテスト3日目ほどきれいではなく、風の影響で路面には大量の砂が積もっていた。

公式タイヤサプライヤーのピレリは最も硬いレンジのC1からC3までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。BICはタイヤへの負荷が大きく、陽が沈むと気温は下がるものの依然として暑く、タイヤマネジメントが難しい。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)がロックアップを喫し、ターン1のランオフエリアに飛び出すなど、幾つかのクルマがスモークを上げる場面があった。バーレーン特有の強風が影響を及ぼしていた可能性が考えられる。

バーレーンがプレシーズンテスト及び開幕戦の舞台を務めるのはこれで4年連続。予選と決勝は投光照明の下で夕方に行われるため、FP1を含めた日中のセッションは特に大きな意味があるものではなく、トラフィックが発生するほどコースが混雑する事はなかった。

4年連続のドライバーズチャンピオンを目指すマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ギアチェンジの際にクルマが「文字通り飛び跳ねている」として、クルマの状態は「すごく悪い」と無線で報告。また、ブレーキング時のスロットルにも問題があると訴え、トップから0.369秒落ちの6番手でセッションを終えた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

バーレーン・インターナショナル・サーキットを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2024年2月29日F1バーレーンGP FP1

アストンマーチンも同じようにクルマに問題を抱えた。フェルナンド・アロンソは5番手を記録したが、ランス・ストロールは「ターン1とターン2で超スナッピーだ! なんてこった。酷すぎる!」と挙動に不満を訴え、14番手でクルマを降りた。

小松礼雄率いるハースはケビン・マグヌッセンが19番手、ニコ・ヒュルケンベルグが20番手と最下位に沈んだが、そのラップタイムから大量の燃料を積んでいたであろうことはほぼ明らかで、同じように下位に沈み、「本当に一貫性がない」と報告したエステバン・オコン擁するアルピーヌ共々、FP2以降の展開が注目される。

なおザウバーの周冠宇はセッション序盤にブレーキに不満を訴え、その後、ガレージ内に留まる場面があったが、再びガレージから出てソフトタイヤで15番手タイムを記録した。

先週のテストでは2日目と最終日にターン11脇の排水カバーが外れるトラブルがあったが、今週末は雨が降る可能性が乏しいため、主催者はコンクリートを流し込んで排水溝を完全に埋めた。

2回目のフリー走行は日本時間2月29日(金)24時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第1戦バーレーンGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:32.869 23
2 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:32.901 +0.032 25
3 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:33.113 +0.244 25
4 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:33.183 +0.314 24
5 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:33.193 +0.324 20
6 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:33.238 +0.369 21
7 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:33.251 +0.382 25
8 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:33.268 +0.399 24
9 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:33.302 +0.433 22
10 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:33.354 +0.485 21
11 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:33.385 +0.516 26
12 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:33.413 +0.544 24
13 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:33.583 +0.714 17
14 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:33.868 +0.999 20
15 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:33.923 +1.054 16
16 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:34.213 +1.344 19
17 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:34.807 +1.938 21
18 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:35.144 +2.275 24
19 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:37.477 +4.608 25
20 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:37.938 +5.069 27

コンディション

天気晴れ
気温20℃
路面温度35℃

セッション概要

グランプリ名 F1バーレーンGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5412m
コーナー数 15
周回方向 時計回り

F1バーレーンGP特集

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