アルファタウリ代表トスト、角田裕毅とガスリーの走りを高く評価「次こそはW入賞だ!」
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スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表は3月20日(日)に行われたF1第1戦バーレーンGP決勝レースでの角田裕毅とピエール・ガスリーの仕事ぶりを高く評価した。
週末を通して涼しいコンディションでフロントタイヤに十分な熱が入らず、その結果としてアンダーステアに見舞われていたAT03だが、レースでは2人のドライバーが揃ってポジションを上げていき、W入賞を射程圏内に捉えた。
だが、46周目にリアから炎が上がった事でガスリーはリタイヤを余儀なくされた。テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンによると「何の前触れもなく突然」発生したと言う。
何がガスリーのリタイヤを引き起こしたのか? レッドブル・パワートレインズを率いるクリスチャン・ホーナー代表によるとMGU-Kのトラブルだと言うが、トスト代表は原因はまだ不明だと説明した。
「残念ながら優勝を争っていたレッドブル・レーシングは完走できず、我々もピエールが同じくリタイヤに終わってしまった。故障の原因はまだ分かっていないが、マシンの後部が燃えてしまった」
「残り12周というところで8番手を走行していただけに非常に残念な結果となってしまった」
レッドブルの2台は2-4フィニッシュを目前にして燃料供給のトラブルに見舞われ、ガスリーと同じようにチェッカーフラッグを目前にリタイヤを強いられた。
トラブルさえなければ入賞は手堅かった。ガスリーは本当に素晴らしい走りをしていたとトスト代表はレースを振り返った。
「ピエールはユーズドのソフトタイヤを履いて10番グリッドからレースをスタートし、13周目に最初のピットストップを行ってミディアムタイヤに交換し、32周目にもう一度ピットインしてハードタイヤで最後まで走り切る事にした」
「今日のピエールは本当にいい仕事をしてくれた。タイヤと燃費の両方を上手くコントロールしていたし、クルマも本当に上手く機能していたようだった」
一方の角田裕毅は課題としていたオープニングラップで4ポジションナップを果たし、最終盤にミック・シューマッハ(ハース)を交わしてポイント圏内に足を踏み入れると、2台のレッドブルの不運によって8位に浮上。4ポイントを持ち帰った。
「ユーキは16番手からスタートしたが、早くも1周目に12番手に浮上し、幾つかのオーバーテイクを成功させてすぐに11番手まで上がった」とトスト代表は語る。
「15周目にピットに呼び戻してミディアムタイヤを履かせると、ユーキはポジションをキープしながら前を走るマシンにプレッシャーをかける見事な走りをみせた」
「その後、3ストップ作戦を取ることに決め、29周目に2回目のピットストップを行いソフトタイヤに交換した」
「彼はアロンソを追い抜き、オコンとも素晴らしいバトルを繰り広げた。セーフティカー導入後はオコンを抜くことはできなかったが、ユーキはミスのない本当に素晴らしいレースをしてくれた」
「予選では少し苦しんだものの、クルマは決勝で良いパフォーマンスを見せてくれた。トラブルがなければ今日は2台ともがポイント圏内でフィニッシュすることができたと思う」
「あとはピエールのリタイアの原因を突き止め、来週末に迫ったサウジアラビアGPに向けて最善の形ですべてを準備しなければならない。次は2台揃ってポイント圏内でフィニッシュしたいね」
「2022年シーズンのスタートは素晴らしくエキサイティングなものになった。多くのオーバーテイクが見られ、かつてのようにクルマ同士の距離が縮まったことで、新しいレギュレーションは期待通りの結果をもたらしたと思う。フェラーリのワンツーフィニッシュを祝福したい」
ジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは3月25日のフリー走行1で幕を開ける。