フェルナンド・アロンソ、”現実離れ”の好結果に興奮「出発点に過ぎない!」と意気軒昂
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3月4日(土)のF1バーレーンGP予選でメルセデス勢を抑えて5番手を手にしたフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、「現実離れ」した結果に対する興奮を隠そうとはしなかった。
アストンマーチンは去年のバーレーンGP予選でダブルQ1敗退を喫したチームだった。コンストラクターズ選手権でも7位と低迷したが、3ヵ月を経て全く別のチームに生まれ変わった。
プレシーズンテストで一躍、2023年シーズンのダークホースとしての評価を確立させると、初戦のプラクティスではアロンソがその全てでトップ3を叩き出し、その内の2回ではトップに立った。
予選でもファンの期待を裏切ることはなく、アロンソは5番手、手首に怪我を負った状態の僚友ランス・ストロールですら8番手につける堂々の結果を持ち帰った。
「初戦でトップ5スタートだなんて、現実離れしてるよ。すべての瞬間、すべてのプラクティスを楽しんでる」と語るアロンソの顔には思わず笑みがこぼれた。
「現実にしてはあまりにも出来すぎていると思うけど、こうして僕らは遂に、予選でフェラーリやメルセデスと戦いトップ5を守った。8ヶ月前には考えられなかったことだ」
アストンマーチンは昨年のバーレーンGP予選タイムから2.441秒ものゲインを果たした。大幅改善を達成した2番目のチーム、ウィリアムズのそれが1.203秒である事を踏まえると、”飛躍”という以外の表現は見当たらない。
翌日に控える決勝レースに向けては、「AMR23」の強みはロングランであり、デグラデーションも「かなり」低いとして、「僕らはトップ5からスタートする。もしチャンスが訪れれば、表彰台にかなり近い場所にいるってことだ」と語った。
ただ、それでもアロンソの視線はバーレーンでのレースと言うよりはむしろ、この日の「途方もない」結果を受けて、近い将来のトップ争いに向いているようだ。
アロンソは「結果にしろ、このクルマにしろ、僕らにとっては兎に角、アンビリーバブルとしか言えない」とした上で「これはベースラインであり、プロジェクトの出発点に過ぎない」と続けた。
「僕らは今や、次の週末、次のレースに向けて開発を進めていける素晴らしいプラットフォームを手に入れたんだ」
2023年F1バーレーンGP予選ではマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手にセルジオ・ペレスが続き、レッドブルがフロントロウを独占する結果となった。
決勝レースは日本時間3月5日(日)24時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。日本ではDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。