現実味帯びるメルセデスの苦戦「ブラフじゃない」長短ともにレッドブルと跳馬に及ばず…バーレーン優勝争い脱落は確定的?

バーレーン・インターナショナル・サーキットを周回するメルセデスのルイス・ハミルトン、2022年3月18日F1バーレーンGPフリー走行2にてCourtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

メルセデスの苦戦が益々、現実味を帯びてきた。持ちこんだアップデートは期待通りに機能せず、W13はあいも変わらずポーパシングで激しく揺さぶられ、ショートランのみならずロングランでもレッドブルとフェラーリに遅れを取った。

3月18日に初日を迎えた2022年シーズンの開幕F1バーレーンGP。最初のセッションでメルセデス勢は、ジョージ・ラッセルが4番手、ルイス・ハミルトンが7番手を刻んだ。

ラッセルは投光照明の下で行われたFP2でも4番手タイムを記録したが、最速を刻んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とはコンマ6秒もの差がついた。7度のF1王者に至っては1.2秒差と、更に大きなギャップがついたが、これにはDRSのトラブルによる影響もあった。

だが、それでもなおフェラーリを駆るシャルル・ルクレールとカルロス・サインツにも先行を許した事は事実で、ロングランペースでも対フェラーリでコンマ2秒、対レッドブルではコンマ5秒近く遅れを取っていた。

エンジンの面では無論、隠し持っているものがあるだろうし、低速コーナーも悪くはない。だが新しいフロアはバウンシングを解決し切れず、高速の切り返しでクルマは不安定な挙動を見せていた。

エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、FP1で今年初めて各々のマシンに異るセットアップを施した事を明らかにして「その結果、有益なテストができ、どのセットアップとどのフロアがバウンシングに対して最適な組み合わせなのかを明確に把握する事ができた」としながらも、それでもリヤの車高を下げようとすると、依然として激しい縦揺れに襲われる状況だと説明した。

Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

バーレーン・インターナショナル・サーキットを周回するメルセデスのジョージ・ラッセル、2022年3月18日F1バーレーンGPフリー走行2にて

当然のことながら、予選と決勝を待たずに結論付ける事はできないが、2022年の初戦がレッドブル対フェラーリの構図に絞られつつある事は確かであり、メルセデスにとってはダメージリミテーションの1戦となりそうな気配が漂う。

「先週も言ったように、僕らはここで優勝争いを狙っちゃいない。レッドブルは僕らの遥か、遥かに前にいる。レッドブルはコンマ8~9秒、フェラーリはコンマ5・6秒前だろうね」とハミルトンは語る。

「ラップタイムを見れば僕らが望んでいた場所にいないことは明らかだと思う。幾つかの問題は解決できたと思うけれどペースは今ひとつだ」

「レッドブルやフェラーリのペースには遠く及ばない。アルファロメオやアルファタウリでさえ、僕らのペースかそれ以上に速いように見える。もう少し頑張らないと」

「燃料を積んだ状態でのペースの方がショートランより参考になると思うけど、僕らはライバルに対して常に1秒以上遅かった」

Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

バーレーン・インターナショナル・サーキットのパドックを歩くメルセデスのルイス・ハミルトン、2022年3月18日F1バーレーンGPにて

ラッセルもまた、自身が4番手を刻んだ1ラップタイムよりロングランペースで比較するべきだと指摘した。

「あれは1ラップのことだから、あまり深読みしないほうが良いと思う。ハイフューエルペースの方が、もう少し参考になると思う」

「ライバルと比べて終始1秒以上遅かったから、もう少しデータを調べる必要があるのは分かっている。何か理由があるのかもしれないからね」

「でも僕らが今のクルマにあまりにも満足できていないのは間違いないし、やるべき事があるのもまた事実だ」

Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

ヘルメットを被りメルセデスW13のコックピット内で待機するメルセデスのジョージ・ラッセル、2022年3月18日F1バーレーンGPフリー走行

ハミルトンはW13が抱えている問題について「解決しようとしてあらゆる事を試しているけど何をやっても変わらない」「おそらく長期的に解決していく事になりそうで、短期的な解決策は何もない」と語った。

「みんなはブラフをかけてると思ってるようだけど、そんな事しちゃいない。できる限り努力して、できることをやっていく。僕は現実的なんだ。ここで優勝争いに加わることはないだろう」

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