マグヌッセン、古巣ハースの強力ペースに笑み隠せず「最高に血が騒ぐ!」
Published:
3月18日(金)のF1第1戦バーレーンGPの初日を終えたケビン・マグヌッセンは、ハースVF-22の競争力の高さに心から感銘を受けた様子を見せた。
日中に行われたFP1ではレースを焦点としたプログラムに取り組んでいたため、マグヌッセンは19番手、ミック・シューマッハは18番手と下位に沈んだが、日没後のFP2では各々10番手と8番手につける印象的なペースを見せた。
ハースは昨シーズンをまるまる捨て、全てを2022年の次世代マシン開発に懸けてきた。この長期戦略が功を奏したのかどうかは、シーズン末のコンストラクターズ・ランキングを待たねばならない。
だが、常に最下位争いを続けるような辛く厳しいハースでのF1シーズンを経験してきたマグヌッセンは、VF-22が期待と情熱を注ぐに足るだけの十分なポテンシャルを秘めていると考えているようだ。
初日セッションを終えてインタビューに応えるマグヌッセンは終始、笑顔を隠しきれない様子だった。
「クルマは終始、先週のテストの時と同じように良い感じだった」とマグヌッセンは語った。
「FP1ではレース用のセットアップ作業に集中していたからラップタイムを狙うことはしなかった。FP2では完全なものではないけど予選シミュレーションに取り組み、タイムという点でも良くなったように思う」
確かに1ラップタイムも印象的だが、マグヌッセンに笑みをもたらしているのはロングランペースの方だった。
「僕が気になったのは、やはりロングランだ。クルマのフィーリングは凄く安定していたし、ラップタイムもかなり力強かった。いやほんと、最高に血が騒ぐよ(笑」
「まあ、今はみんながどの位置にいるのかは分からない。特にロングランペースはチームメイト間でもアップダウンが激しいしね。どうなるか様子をみてみよう」
「今のところ気分は良いし、ここにいられて、良いクルマに乗れて幸せだよ。明日が本当に楽しみだ」
マグヌッセンはロングランペースがメルセデスに匹敵する可能性を認めた上で「本当に不思議な感じだよ。どうなるか見守ろう。今はまた、それを信じているとは言えないしね。まずは日曜を見てからだ」と付け加えた。
シューマッハもVF-22のロングランペースに手応えを得ているようだ。
「全体的に今日は本当にポジティブだった。適切なタイミングで幾つかステップアップできたように思う。今は兎に角、手持ちのものを微調整しているところだ」とシューマッハ。
「結構な数のロングランに取り組んだけど、それも良好で、日曜日もそうであることを願ってる。まだFP2だけど、トップ10に入れたのは良い気分だよ」
F1バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月19日(土)21時から、公式予選は同24時から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。