トロロッソ・ホンダのクビアトに対する走行妨害、ラッセルに3グリッド降格の裁定 / オーストリアGP予選
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F1オーストリアGPのレーススチュワードは公式予選後、ウィリアムズのジョージ・ラッセルに対して3グリッド降格ペナルティーを科す裁定を下した。
クビアトはQ1のラストアタックでセクター2まで自己ベストを繋いでいたものの、最終2つのコーナーでラッセルを含む3台のトラフィックに引っかかり大きくタイムをロス。18番手でQ1敗退を喫した。とは言え、全セクターを自己ベストで繋いだとしても1分4秒959。17番手のランス・ストロールを交わす事は出来なかった。
一件は「カーナンバー63号車(ラッセル)がカーナンバー26号車(クビアト)の走行をターン9で不必要に妨害した」として審議の対象となっていた。
スチュワードは映像証拠とクビアト及びラッセル、そしてチーム代表者からの聞き取り調査を行い、ラッセルに非があると判断。レッドブル・リンクでの決勝レースで3グリッド降格を言い渡すと共に、スーパーライセンスに付帯するペナルティポイント1点を科す裁定を下した。ラッセルの累積罰則点は1点となった。
その理由としてスチュワードは、ラッセルが事前にクビアトの接近をチーム無線で把握していた事を指摘した。
この裁定によってクビアトのスターティングポジションが変更される事はないが、ラッセルに代わってロバート・クビサのグリッドが一つ繰り上がる見通しだ。