キミ・ライコネン、戸惑い「この状況下でレースをするのは妙な感じ」

アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィ、2020年F1オーストラリアGPにてcopyright Antonin Vincent / DPPI

アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィが、2020年FIA F1世界選手権開幕オーストリアGPに先立って抱負を語った。昨年のレースではライコネンが9位、ジョビナッツィが10位でフィニッシュしW入賞を果たしている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束の見通しは立たないものの、2019年シーズンの最終戦から7ヶ月が経過した今、F1は遂にレッドブル・リンクのグリッドにマシンを並べシーズンを開幕させる。

F1は新たな装いと共に帰ってくる。観客は会場に入る事ができず、クルーは個人用防護具(personal protective equipment:PPE)を着用してソーシャルディスタンスを遵守しながらマシンを組み立て、ドライバー達は同じコースで2週連続でレースを戦う。

ロックダウンによる休暇を家族との時間に費やしてきた2007年のF1ワールドチャンピオンは、こうした状況下でレースに取り組む事にやや戸惑いを感じているようだ。

アルファロメオ:オーストリアGPに向けて

キミ・ライコネン少し妙な感じ

この状況下でレースに戻ってくるのは少し妙な感じがするけど、一旦マシンに乗ってしまえば色々な制限事項を気にする事はないだろうと思う。自分たちが出来うる最高の仕事をすることだけに集中できるはずだ。

休みは家族と共に過ごすチャンスだったが、今は仕事に集中しなければならない。限られた期間内にこれほど多くのレースが詰め込まれているから、すべてのイベントを最大限に活用して、チャンスを逃さずにポイントを獲得していかなければならない。

今の時点で全員の序列について話すことは難しいが、すぐに分かるだろう。

アントニオ・ジョビナッツィ数ヶ月のブランクなんて屁でもない

ようやくレースに戻る事になる。マシンに乗るのが待ち遠しいよ。この数ヶ月は誰にとっても本当に憂鬱な時期だったと思う。(新型肺炎の被害が大きい)母国イタリアにいる家族や多くの友人達の事を思うと、特に思うところがある。レースの再開は、ある種の正常な状態に向けての次のステップなんだと思う。

オーストリアでみんながどうするのか興味深い。同じ会場で2度レースが行われるわけだからね。これはF1にとって初めての事だから、僕らとしても上手く対応しなきゃならない。

何ヶ月ものブランクで腕が鈍っている可能性もあるかもしれないけど、僕は心配はしていない。だって僕は2017年から2019年までの2年間はレースをしてなかったからね。何かあればそれをアドバンテージに変えたいところだ。


昨年のグランプリでは2番グリッドのマックス・フェルスタッペンが後続を3秒引き離してトップチェッカーを受け、2015年よりF1に復帰したホンダに13年ぶりの勝利の美酒を授けた。2位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果だった。

2020年シーズンの開幕F1オーストリアGPはレッドブル・リンクを舞台として、日本時間7月3日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1オーストリアGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了