ランド・ノリス、”無謀で必死で愚か”なフェルスタッペンの対応次第では友情に亀裂か…F1オーストリアGPでの衝突を受け
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F1オーストリアGPでのクラッシュを巡ってランド・ノリス（マクラーレン）は、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が自らの過ちを認めない場合、「尊敬は大いに失われるだろう」と述べた。
優勝争いを繰り広げた両者は残り8周目のターン3で接触。両車ともにタイヤがパンクした。フェルスタッペンはピットインして5位でフィニッシュしたが、ノリスはクルマのダメージが酷くリタイア。ジョージ・ラッセル（メルセデス）が勝利をかっさらった。
スチュワードはフェルスタッペンに事故の責任があるとして、10秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。終盤に向けてのバトルについてノリスは、フェルスタッペンが自身に「敬意」を示さず、アンフェアにレースをしたとの考えを示した。
「正直、失望しているという以外に言葉はない。（途中までは）良いレースだった。フェアで激しいバトルだった。でも最終的にはそうじゃなかった」とノリスは振り返る。
「受け入れがたい。僕としてはミスをせずに良い仕事をしたつもりだけど、最後にはレースからはじき出されてしまった」
「なんて言えばいいのか分からない。僕はフェアに全力を尽くした。敬意を示して限界まで戦った。でも、その見返りを得られなかった」
ノリスはまた、フェルスタッペンが徹底的に厳しい戦いを挑んでくることは予想していたとしつつも、そのドライビングは「無謀」で「少し必死」に見える「許されない」ものであったとも指摘し、3回に渡って「容易に事故を起こしかねない」走りをしていたと主張した。
今回の出来事がフェルスタッペンとの友情に影響を与える可能性について問われたノリスは「分からない。彼がどう言うかによる。もし彼が自分は何も悪くないと言うなら、尊敬は大いに失われるだろう」と答えた。
「自分が少し愚かで無謀にも僕にぶつかったのだと認めるなら、少しは敬意を払うと思う」
「ただそれでもなお、勝利を争っている最中での出来事だから受け入れるのは難しい。僕としてはフェアであろうとしてるけど、彼はそうじゃなかった」
接触に至ったのは残り8周目のことだが、2人の激しいバトルはその数周前から続いていた。両者はお互いに相手のドライビングについて無線で不満を漏らし、ノリスはフェルスタッペンがブレーキング中に何度も進路を変えたと訴えていた。
事故に至る前にスチュワードが介入すべきだったと思うか？と問われたノリスは「そう思う」と答えた。
「相手のドライバーの動きに反応してはいけないというルールがあるのに、彼は3回中3回、それをやった。最初の2回はロックアップせず上手く衝突を避けることができたけど、3回目は彼が突っ込んできた」
「僕は自分のレースをしようとしていただけだ。終盤の彼は明らかにかなり遅かった。彼は自分のレースだけじゃなく、僕のレースも台無しにした」
「僕にできることは何もなかった。十分にベストを尽くした。でも僕のせいじゃないのに台無しにされてしまった」
2024年F1第11戦オーストリアGP決勝レースでは3番グリッドからスタートしたジョージ・ラッセル（メルセデス）が通算2勝目を上げた。2位はオスカー・ピアストリ（マクラーレン）、3位表彰台にはカルロス・サインツ（フェラーリ）が滑り込んだ。
シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは7月5日のフリー走行1で幕を開ける。